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本田真凜、魔性の「てへぺろ感」 天真らんまん、必殺の関西弁
フィギュアスケート女子の本田真凜選手(大阪・関大中)が人気を集めています。キュートなルックスだけではなく、華麗な演技と抜群の表現力で、リンク上での存在感が光ります。誰もが認める実力と、天真らんまんな素顔。その魅力は魔性の「てへぺろ感」にあるようです。(朝日新聞スポーツ部記者・野田枝里子)
2月上旬に長野市で行われた全国中学大会。中学大会にもかかわらず、テレビカメラや記者ら報道陣が大勢駆けつけました。大会主催者によると、去年よりも7社多い39社から事前に取材申請があったそうです。
お目当てはもちろん、本田真凜選手。優勝候補のプレッシャーをものともせず、ライバルに10点以上の差をつけて、初優勝を飾りました。
1年の時はショートプログラム(SP)で失敗し、2年の時は3位。「1年の時も小さいなりに優勝したいとすっごい思ってたけど、それが裏目に出てフリーに進めなかった。(今回は)今年の自分の出来からすると納得できるものではないけど、中1の時から比べると、いい感じに成長できた」と笑顔で振り返りました。
中学生離れした表現力も魅力の一つです。妹は人気子役の望結さんということもあり、知名度の高さも人気に一役買っています。
髪形をツインテールにしたり、エキシビションではCA姿を披露したり、と「話題性」も十分。テレビやスポーツ紙などでも見栄えがする華やかさがあります。
試合後の取材でジャンプでの失敗を問われたときのことです。
「コーチの言うことを聞かなくて、失敗したらコーチに『ほら~』って言われた。次からはちゃんと聞かなアカンなと思った」とぽろり。
報道陣をどっと笑わせました。思わず出る関西弁のギャップも親しみやすさを感じます。さらに記者の問いかけに応じて、帰り際にふら~っと報道陣のところに来て雑談に応じてくれる気さくな面も。
さらに練習では、報道陣に向かってほほえみかけてくれたり、ジャンプで転んだ時に体についた氷も払わずにシャッターチャンスをくれたり。カメラ越しに目が合うと、女性の私でも思わずドキッとしてしまうほどの色気。完全無欠ではない愛らしさが、人を引きつけるのかもしれません。
フィギュアスケートを長年取材しているライターは「天真らんまんで、ひまわりのような明るいキャラクター。そうかと思えば、インフルエンザで大会を棄権するなど失敗もあり、完璧じゃないところも親近感がわく。『マリン』という名前とマッチして、ルックスや競技力だけではなく、そういった『てへぺろ感』が魅力なのでは」と、その魅力を分析しています。
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