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バス版「ドクターイエロー」? JR東海の子会社が導入、その中身とは
「新幹線のお医者さん」として有名な車両『ドクターイエロー』。そのバス版が登場したとネット上で話題になっています。
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「新幹線のお医者さん」として有名な車両『ドクターイエロー』。そのバス版が登場したとネット上で話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
「新幹線のお医者さん」として有名な車両『ドクターイエロー』。そのバス版が登場したとネット上で話題になっています。導入したのはドクターイエローを保有するJR東海の子会社です。調べてみると、ドクターというより「ティーチャー(先生)」といった仕様のようです。どんなバスなのか? ジェイアール東海バスに話を聞きました。
「ドクターイエロー」は営業速度で検査・走行する車両で、正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」です。
電気系統や線路のチェックを一体化し、そのデータを保守に生かすことで、新幹線の安全・安定輸送を支えています。
めったに見られないことから「幸せの黄色い新幹線」と呼ばれる人気の車両です。
先月27日、ジェイアール東海バスがツイッターで、こうつぶやきました。
この投稿に対して、「どう見てもバス版・ドクターイエロー」「撮影会イベントして欲しい」「浜松工場でドクターイエローと並べてほしい」といった声が上がりました。
この黄色いバス、どんな仕様になっているのでしょうか? ジェイアール東海バスの広報担当者に話を聞きました。
訓練車を導入しましたヾ(⌒(ノ'ω')ノわーい 皆さまに快適なバスへ乗っていただくために運転の技量向上の訓練をします(〃'ω')ヨロ(〃・ω・)シク(o〃_ _ )oデスッ♪黄色いバスを見たら幸せになれますよヽ((´д`((⊂(>ω<。*//キャーッ(照) #JR東海バス pic.twitter.com/1no0t1Ucxj
— ジェイアール東海バス (@JRtokai_bus) 2017年1月27日
――黄色にしたのはドクターイエローを意識したのですか
「黄色は視認性に優れ、注意を促す際に使用することが多く、バス事業者として最も重要である『安全』をアピールする意味で、黄色をベース色としました」
――ドクターイエローみたいに「ドクター」的な要素はあるのでしょうか
「数値データに基づく乗務員の定量的な運転診断が可能という意味ではドクター的と言えます」
――どんな装備ですか
「アクセル・ブレーキの踏み込み度合いや車間距離などを数値化する『運転データ集録システム』や、乗務員の目線の動きを集録する『アイマークレコーダー』、車体の前後左右4カ所に設置したカメラの映像を合成して上から俯瞰(ふかん)して死角部分も確認できる『サラウンドアイ』といった、教育指導機器が装備されています。また、机や椅子、40インチのディスプレイやプロジェクターなどもあるので、ミーティングスペースとしても使えます」
――新車ですか
「2011年式の日野社製の貸し切り車両をベースに製作しております」
――導入したのは1台でしょうか
「弊社で所有する訓練車は1両のみです。弊社で、このような訓練専用の車両の導入は初めてです」
――ナンバーは緑ではなく白なんですね
「乗務員の訓練が主な目的なので、お客様を乗せて有償で走行することがないため、自家用(白ナンバー)での登録となっています」
――訓練以外での用途は想定されているのでしょうか
「机・椅子・ディスプレイなど、ミーティングスペースとしての機能を搭載しているため、災害時に本社機能が使用できない場合や、被災現場で対策本部を設置する場合などには、事務所として活用できると考えています」
――親会社のドクターイエローとコラボする予定は
「現在のところ、予定はありません」
――ツイッターが話題になっています
「多くの反響をいただき、ありがとうございます。バス事業者に対する安全への関心が極めて高いと感じ、身の引き締まる思いです。乗務員訓練車での運転指導などを通じて、さらなる安全性向上に向けて努力していきますので、引き続きジェイアール東海バスをよろしくお願いいたします」
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