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『腕時計用カレンダー』根強い人気 数分で完売、販促品から個人用に

腕時計のバンド部分に取り付けるカレンダーを知っていますか?

大成が販売している「ウォッチバンドカレンダー」
大成が販売している「ウォッチバンドカレンダー」

目次

 腕時計のバンド部分に取り付けるカレンダーを知っていますか? かつて、保険会社などが自社名を入れた販促品としてよく配っていたもので、曜日などを一目で確認できる便利グッズです。スマホや多機能時計などが普及する中、見かける機会は減りましたが、今も販売を続けている会社があります。もともと企業向けの販促品を作っていた会社で、ネットで調べたユーザーから「売って欲しい」と問い合わせを受けて個人向け通販を開始。毎回数百個が数分で売り切れる人気商品です。

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「ウオッチバンドカレンダー」の取り付け方
「ウオッチバンドカレンダー」の取り付け方

価格は税込み432円


 楽天市場で販売されている「ウォッチバンドカレンダー」。1月から12月まで月ごとに分かれた12個が1セットになった商品で、価格は税込み432円です。

 使い方は簡単。アルミ製の薄いプレートを時計のバンド部分の見やすい位置に合わせ、両端を折り曲げて固定するだけです。

 購入者のレビューを見ると「これがないと生きていけない」「今や絶滅危惧種。今後も作り続けて下さい」といった応援の声が多数書かれています。

1月から12月まで月ごとに分かれた12個が1セットになっている
1月から12月まで月ごとに分かれた12個が1セットになっている

販促品から個人向けに


 製造しているのは、千葉県松戸市にある「大成」。トロフィーやカレンダーなど企業向けの販促品を手がけている会社です。

 1970年代に企業名などを入れた特注品を作り始めましたが、カレンダー機能のある腕時計の登場やスマホの普及に伴って、企業からの注文は激減。4、5年前、そろそろやめようかと思っていたころに、個人から「ここで作っていると聞いたんですが、売ってもらえませんか」と問い合わせがあったそうです。

 「ネットの掲示板にうちの情報が掲載されていたみたいです。それから週に10件ほど問い合わせがくるようになったので、欲しい方のために個人向け販売を始めたんです」と取締役の根本孝宏さんは話します。

実際につけるとこんな感じ
実際につけるとこんな感じ

常連客がほとんど


 もともと企業向けに商売をしていた大成ですが、個人向けにウォッチバンドカレンダーを売るために楽天市場に出店。

 工場で昔からの職人作業で作っているため、大量生産はできません。そのため、準備できた数百個ずつを定期的に販売していますが、毎回数分で売り切れる人気ぶりです。

 「テレビで取り上げていただいたことがあったのですが、その際は30分で1000件以上の注文が入ってサーバーがダウンし、発送にも大変時間がかかってしまいました。そうしたこともあって、できる範囲内で販売しています」と根本さん。

 購入しているのは40代以上の常連客がほとんどですが、父親へのプレゼント用として若い女性が購入するケースもあるそうです。

 根本さんは「小さい会社ですが、求めている人がいる限りは何とか応えて、少しでも長く販売していきたいと考えています」と話しています。

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