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紅白、会場外に謎のプラカード軍団 「観覧同行させて」海外からも
SMAPは出ませんでしたが、ガッキーの「恋ダンス」は無事、放送された2016年のNHK紅白歌合戦。会場となるNHKホール前では、毎年、プラカードを掲げている人たちが現れます。1枚の観覧チケットで1人分認められている「同行者」を希望する人たちです。寒空の下、どんな思いで立っているのか。聞いてみました。
紅白歌合戦には毎年、大量の観覧応募が寄せられます。2016年は100万近い応募はがきの中で、当選したのは1075枚。その倍率は驚きの900倍越えです。
紅白観覧の応募はがきは1枚につき当選者も含めて2枚までの座席チケットに引き換えてもらえます。家族や友人と見に来る方も多いですが、中には1人で来ている人も。
そんな座席チケットを1枚余らせている人に席を譲ってもらおうと、プラカードを掲げている人が毎年紅白会場のNHKホールの前に現れます。
15時。紅白歌合戦開始まで、まだ4時間以上ありますが、既に10人から20人ほど、プラカードを持った人たちがいました。その多くは、若い女性です。
兵庫県から来たAさん(女性・29歳)は、10時から待っているそうです。関ジャニ∞の大ファンで、紅白初出場した2012年から毎年プラカードを掲げる常連さんでした。
ちなみに前年は入場できなかったそうですが、それ以外はすべて紅白に入場した強者です。
海外から来た人もいました。台湾から来たBさん(女性・30歳)は、嵐のライブで一緒になり意気投合した、都内に住むCさん(女性・24歳)と一緒に9時から立っているそうです。
「紅白歌合戦は台湾でも見ていました。大好きな嵐が出場するので、来ちゃいました」(Bさん)
16時になると、日が落ちはじめ寒くなっていたので路上で待っているのが辛くなりはじめます。全体の人数は変わらず10~20名程度が立ってます。
名古屋市から来たというDさん(女性・30代)は、今年の司会が大好きな相葉さんということを先日知って、急きょ、参加したいと思い立って、やってきました。一度「20万円で席を譲ってあげる」という申し出があったそうですが、払える金額ではなかったので断ったそうです。
17時、期間限定のイルミネーションが点灯されホール前の人数が急に増えます。一方でプラカードを持つ人の数は少し減ってきました。
京都からきたEさん(男性・21歳)の目当ては、乃木坂46です。2015年もプラカード持って同行をお願いして、見事、入場出来たそうです。「今回も前の年と同じ場所で勝負しています」
Fさん(男性・16歳)は千葉から来ました。陸上部のがっしりした高校生です。普段は部活動が忙しいのでなかなか時間がとれないそうで、年末に憧れの新垣結衣さんに会うために頑張っていました。
ちなみに、取材した人に「入場できたら連絡をください」とお願いをしていましたが、入場できたという報告はありませんでした。
NHKの広報部によると、今年からは転売対策として、チケット受け渡し時の本人確認を徹底したそうで「来年以降も、本人確認は徹底していきます」とのこと。シュールな演出で話題になった今年の紅白。ラストは、タモリさんとマツコデラックスさんが「家でゆっくり年越ししたかった」と、ぼやいて終わりました。今後は抽選に外れてしまった人は、家のこたつでまったりテレビ鑑賞した方がよさそうです。
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