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『私の普通とあなたの普通は違う』 愛知県の人権啓発ポスターが秀逸
愛知県の人権啓発ポスターが、ツイッター上で注目を集めています。
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愛知県の人権啓発ポスターが、ツイッター上で注目を集めています。
【ネットの話題、当事者に聞きました】
「わたしの『ふつう』と、あなたの『ふつう』はちがう。それを、わたしたちの『ふつう』にしよう」。そんなキャッチフレーズの人権啓発ポスターが、ツイッター上で注目を集めています。ここ数年、印象に残るポスターを作り続けている愛知県の県民総務課人権推進室に聞きました。
12月4日からの「人権週間」に合わせて制作されたポスター。「障害者の人権」「女性の人権」などテーマごとに7種類が作られています。
子どもでもわかりやすいよう、いずれも漫画で描かれていて、メインポスター「人権問題って何だろう」は、こんなストーリーです。
どのポスターも漫画の下に「わたしの『ふつう』と、あなたの『ふつう』はちがう。それを、わたしたちの『ふつう』にしよう」というメッセージが書かれています。
11月初旬から愛知県内の小学校や駅などに貼り出されたこのポスター。
ツイッター上で「マンガにした愛知県グッジョブ」「漫画の何げなさが説得力を与えてる」「『普通さ~○○だよね』なんて無意識に使っている自分を反省」といった声が上がっていて、ポスターを紹介したつぶやきのリツイートは2万4千を超えています。
ドメスティック・バイオレンスに関するポスター「夫は毎回泣いてあやまる。私を殴った後に」など、愛知県はここ数年、印象に残るポスターを作り続けています。
どのようにして制作されているのか? 県民総務課人権推進室に話を聞きました。
――ポスターは毎年作っているのですか
「そうです。近年はテーマごとに7種類ずつ制作しています」
――反響は
「今年については特に反響が大きいですね。いろんなところから『ポスターを使わせてほしい』といった依頼が寄せられていて、ツイッター上でもたくさんリツイートされています」
――どうやって制作しているのですか
「毎年、複数の広告会社からアイデアを出してもらい、コンペ形式で選んでいます。今年のポスターについては、漫画でわかりやすく、人権についてそれほど意識してこなかった人へも伝わりやすいという点から採用しました」
――話題になっていることについては
「漫画を通じて気軽に読んでいただける点と、『ヘタウマ』な絵のインパクト、そして、『わたしのふつうと、あなたのふつうはちがう』という言葉の強さが響いたんだと思います。多様な価値観を受け入れて、お互いの個性を認め合うきっかけになればと思います」
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