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閉店告知から一転、盛岡のミスドが営業継続 「お客様あってのお店」
盛岡市大通1丁目にある「ミスタードーナツ盛岡大通店」が、いったん宣言した閉店を撤回しました。
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盛岡市大通1丁目にある「ミスタードーナツ盛岡大通店」が、いったん宣言した閉店を撤回しました。
盛岡市大通1丁目にある「ミスタードーナツ盛岡大通店」。43年の歴史があるこの店舗が先月27日、閉店を告知する貼り紙を出しました。ところが、客からの「続けて欲しい」という要望を受けて2日後に撤回。現在は「営業継続のお知らせ」を掲示しています。コンビニドーナツとの競合や、人手不足など経営環境は苦しいですが、「お客様あっての会社。続けてほしいという声に応えたい」と継続を決めたそうです。店舗を経営している会社に話を聞きました。
1973年に開店した盛岡大通店。フランチャイズ契約で店を経営しているのは北海道に本社がある「フジタコーポレーション」です。
待ち合わせ場所としても親しまれてきましたが、郊外型大型ショッピングセンターの進出や、コンビニドーナツとの競合、飲食業界の人手不足などを受けて閉店を決めました。
「この店舗も含めて、私どもが経営するミスタードーナツは盛岡駅周辺に4店舗あります。経営環境の変化を受けて、盛岡大通店を閉鎖して集約することにしたんです」と、フジタコーポレーションの広報担当者は話します。
跡地は、同社が経営する別の飲食店を運営する予定でした。
10月10日の閉店を決め、先月27日に告知の貼り紙を出しました。
すると、常連客や元従業員らから「出勤前の憩いの場だったのに」「待ち合わせ場所としてなくなると困る。続けてほしい」といった声が予想以上に寄せられたそうです。
「お客さまあってのお店。地域に愛される店づくりを目指す会社として、継続を求める声があるのなら閉めるわけにはいかない、ということで閉店を撤回しました」(同社の広報担当者)
現在は、入り口に「営業継続のお知らせ」を出しています。期限付きというわけではなく、これまで通り営業するそうです。
広報担当者は「みなさまの声に応え、これまで以上に良い店を目指していきます」と話しています。
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