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五輪初の4強、波に乗る福原愛 中国では「東北弁うますぎる日本人」
リオオリンピック卓球女子シングルスの準々決勝で、福原愛選手が第2シード、世界ランキング4位のシンガポール・馮天薇(フェン・ティアンウェイ)選手を破ったことが、日本だけでなく、中国でも話題になっています。堪能な中国語の「東北弁」で中国人記者の質問に答える福原愛選手、中国でも人気が高く、メダルの獲得への期待も高まっています。
中国版ツイッター(新浪微博)で、今年の6月10日にアカウントを開設した福原選手。わずか2カ月の間に、フォロワー数は50万人を超えました。リオ入り後も発信を続け、オリンピック村のトイレを直したことを報告した時には、「愛醬(愛ちゃん)すごい」「ファンになった」などのコメントが寄せられ、3万以上の「いいね」を獲得しました。
また、中国メディアの取材に応じた時、流暢な東北弁を披露。これにも「東北弁10級」「可愛い」とユーザーたちもいち早く反応しました。
今回注目された福原愛選手の準々決勝の試合は、中国選手との対戦ではありませんでしたが、中国のファンもすごく関心を寄せました。
福原選手の対戦相手は、シンガポールの卓球NO.1である馮天薇選手。彼女は北京オリンピックの団体銀メダリストで、ロンドンオリンピックのシングルスと団体の銅メダリストです。馮選手は中国東北地方(黒竜江省・ハルビン)出身で、その後シンガポールに帰化した30歳。現在は世界ランキング4位、リオオリンピックの第2シードです。
中国のファンの反応は、「二人の東北選手の対決?」。一人は東北方言がうますぎる日本人で、一人は元東北人のシンガポール人。少し混乱しますが、福原愛選手が勝ったことに、「初めてのベスト4、おめでとう!」と祝福を送るユーザーが少なくありません。
日本でも、福原選手のストレート勝ちを伝えたニュースに多くのコメントが寄せられました。「絶好調すぎる」「マジで中国選手に勝ってメダル獲得できるかも」・・・。
福原選手は、日本卓球界初のシングルスのメダルをかけ、準決勝でロンドンオリンピック金メダリストの李暁霞(リ・シャオシャ)さんと対戦します。多くの中国ユーザーは、まだ卓球に関して絶対の自信を持っています。
福原選手についても、「ベスト4に入ったのは、これまで中国選手と出会わなかったでしょう」「愛ちゃん大好きだが、準決勝が終わったら、慰めに行くよ」。銅メダルは取って欲しいが、そんなに簡単に中国選手を倒せるはずがない、という意見が多いようです。
中国で卓球はよく、サッカーと比較されます。サッカーは最弱で、順番を言うと、「中国、入門、初級、中級、高級、チャンピオン・・・」と入門者より下のレベル。しかし卓球は最強で、「入門、初級、中級、高級、チャンピオン・・・中国」と絶対の自信を持っています。
中国ユーザーの自信が保たれるか、愛ちゃんが歴史を作るのか。今晩の試合から目が離れません。
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