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画期的なビールサーバー! 底から光の渦が湧き上がる 普及具合は?
夏を前に、とあるビールサーバーが注目を集めています。
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夏を前に、とあるビールサーバーが注目を集めています。
夏を前に、とあるビールサーバーが注目を集めています。カップをセットすると、底の部分から重力に逆らいながら、光とともに渦を巻いてビールが注がれます。見た目の楽しさだけでなく、定量になると自動でストップするため、ビールのロスもありません。調べてみると、アサヒビールが数年前に導入した「トルネード」というサーバーでした。画期的な商品にもかかわらず、なかなか目にする機会が少ないのはなぜなのか? 話を聞きました。
千里阪急ホテルのプールサイドビアガーデンで、沸き上がるビール「トルネード」なるものがありまして、これを見たさに何杯でも飲みたくなる誘惑が・・・。 pic.twitter.com/8IOg6FZKvV
— 阪急電鉄【公式】 (@hankyu_ex) 2016年5月31日
千里阪急ホテル(大阪府豊中市)のプールサイドビアガーデンに設置されている「トルネード」。阪急電鉄のツイッター公式アカウントが動画付きで紹介したところ話題となり、リツイートは3万2千を超えました。
カップの底には横向きに穴が開いており、サーバーの注ぎ口にはめ込むことで、決まった量のビールが自動で注がれます。穴には逆止弁が付いているため、こぼれることもありません。
このサーバーは、イギリスのメーカーが開発したものが元になっています。
アサヒビール容器包装研究所が、そのメーカーと協力して改良。サイズの小型化といった点だけでなく、イギリスではあまり好まれない「泡」をつける機能も追加しました。
導入後も改良を重ね、サイズを40%小型化したものを開発したり、LEDでビールを光らせたり。容器も当初はカップのみだったのが、ジョッキやタンブラーも追加しました。
2012年に、阪神甲子園球場内のビアレストランに導入され、その後、ビアガーデンやビュッフェ、イベント会場などを中心に設置。今年5月末時点で全国に約300台が設置されています。
見た目の楽しさに加え、初心者でもちゃんと泡が立ち、こぼしてビールをムダにすることもありません。さらに、400mlカップ1杯あたりにかかる時間は約8秒と、通常に比べて半分です。
いいことだらけのように見えますが、なぜ4年目にして300台なのか?
グラスなどの洗浄方法が面倒なのか? アサヒグループホールディングスの広報担当者は「食器洗浄器で洗浄可能です。弁も水がたまらない構造で衛生的にできています」と否定します。
導入価格やメンテナンスのコストが高いのか? これについては「既製品より高額になりますが、極端に高いということはありません」。
使うビールが特別仕様なのかと思いきや、「通常のビールを使用できます」とのこと。
それではなぜなのか? 広報担当者はこう話します。
「お客様に驚きや楽しみを提供するサーバーですので、ビアガーデンやホテルなど場所を絞って展開しています。数を追い求めているわけではないんです」
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