話題
ばあばの名言に共感続々 「残りの人生で、今が常に一番若いねんで」
ツイッターに投稿された漫画に登場する「ある一言」が共感を呼んでいます。
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ツイッターに投稿された漫画に登場する「ある一言」が共感を呼んでいます。
ツイッターに投稿された漫画に登場する「ある一言」が共感を呼んでいます。「老けてきたから写真に写りたくない」と話す女性漫画家に対し、神戸から遊びにきた母親がこう言います。「残りの人生で今この時が常に一番若いねんでっ!!」。これまでも漫画に登場する度に注目を集めてきた、「関西のおばちゃん」を体現したようなお母さんとは、どんな人なのでしょうか? 作者に聞きました。
子育て中の女性漫画家・加藤マユミさんが投稿した3コマの漫画。加藤さんと、ヒョウが描かれた服を着た母親とのやりとりです。
◇ ◇ ◇
母「今のうちに家族写真をたくさん撮った方がええでー」
加藤さん「えー でも… 私老けてきたから 最近あんまり写真うつりたくないねん…」
母「あんたアホか!! 残りの人生で今この時が常に一番若いねんでっ!!」
◇ ◇ ◇
この投稿に対し、「心に響く名言や」「正論過ぎて何も言えません」「説得力ハンパないです」と共感の声が寄せられており、リツイートは2万3千を超えています。
ぐうの音も出ない… pic.twitter.com/Ktrw3HD6HI
— 加藤マユミ@「発酵かあさん」連載中 (@katomayumi) 2016年6月9日
加藤さんの夫・横山了一さんも漫画家で、二人の共有ブログ「きょうの横山家」などで漫画作品を発表しています。
普段は子育て中の日常の一コマを描いた、ほのぼのした漫画が中心ですが、多発性硬化症で亡くなった友人との日々を描いた「ハットリと私。」なども描いています。
話題になっている名言の主である母親は、「こうべばあば」として、これまでにも夫婦が描いた漫画に登場しています。ヒョウ柄のカットソーをよく着ていたり、話の途中で「ズバッ」と斬りかかるふりをすると、「や~ら~れ~た」と返してくれたり。
大阪万博ではコンパニオンを務めていたそうです。加藤さんたちが風邪でダウンした時には神戸から駆けつけて、「風邪っていうのは心と身体のデトックスやねん…あんたは母親になって6年間の育児の疲れがドバーッと出たんよ…」と優しい声をかけてくれました。
そんな「こうべばあば」とは、どんな人なのか? 加藤さんに聞きました。
――話題のあの漫画は実話ですか
「実話です。エッセー漫画はすべて実話に基づいています」
――多くの反響を呼んでいます
「驚きました。正直、ここまで拡散されるとは思っていなかったので。でも、読んだ方からは『元気がでた』『前向きになった』といった感想が多かったので、とても嬉しかったです」
――他にもお母さんの名言はありますか
「『目立つということは、妬(ねた)みを買うということで怖いことや。そうなったら常に周りに謙虚に頭を垂れなさい』と『だけど自分が間違ってないという確信があるときは何があっても引いたらあかん』です」
――加藤さんが幼かったころ、どんなお母さんでしたか
「子どもに対して、全く怒らない母でした。今の自分の育児を思い返すと、母のようにはできてないな、と反省しきりです。私は物心ついたときから、ずっと絵を描くのが好きだったのですが、母は幼稚園の先生に『この子は必ず漫画家になります』とキッパリ言い切りました。先生は苦笑いしていましたが……。絵を描いてばかりで、あまり勉強せず、成績もイマイチだった私を『この子はできる子だ』と信じてくれて、高校受験のときに先生の勧めを押し切って、少しランクが上の学校を受験させてくれ、合格できました。常に私のことを誰よりも信じてくれていました」
――似ていると思うところはありますか
「顔や体形はあまり似てないのですが、歩き方やしゃべり方はソックリです。特に電話の声が似ていて、一緒に暮らしているときは、母への用件の電話で、私と母を間違えてベラベラしゃべりだす方ばかりで困りました」
――お母さんとは離れて暮らしているのでしょうか
「離れて10年近くになります。会うのは年に3回くらい。里帰りが一回、母の方から来てくれるのが二回くらいです」
――漫画家夫婦ということで、なにか特別なことはありますか
「四六時中、一緒にいるのが普通の夫婦と違います。なので、家ではお互いあまり干渉せず過ごしています。育児は分担できるので助かりますね。以前は別々に描いていましたが、最近では合作もするし『横山家』のことを描くことも多いので、いまや仕事上でもよきパートナーという感じです」
――これからの目標や抱負などについて教えて下さい
「これからは私一人ではなく主人と二人で『横山家』として描いた漫画をより多くの方に読んでいただくのが目標です。あとは、個人としても再びエッセーではない漫画も連載したいです」
――「これだけは言っておきたい」ということがあれば
「『ハットリと私。』を読んで『医療大麻』について考える機会を持って欲しいです。自分もそうですが、大麻を『危険な麻薬』と捉えて、そこで思考停止してしまうのをやめて、メリット、デメリットそれぞれについて考えてもらえればと思います」
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