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アルミ缶で描いた熊本城、集めた53万個売って支援へ 静岡の高校生

静岡県沼津市にある高校の生徒たちがつくった「アルミ缶アート」が話題になっています。

5万個のアルミ缶を使って制作した熊本城
5万個のアルミ缶を使って制作した熊本城 出典: 桐陽高校提供

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 静岡県沼津市にある高校の生徒たちがつくった「アルミ缶アート」が話題になっています。全校生徒で計53万個を集め、そのうち5万個を使って熊本城を描き「がまだせ日本」(がんばれ日本)とメッセージを添えました。この画像が「静岡から熊本まで届かないかな?」という文言とともにツイッターに投稿されると、熊本在住とみられる人たちから続々と反響が寄せられています。制作した高校に話を聞きました。

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制作途中の様子
制作途中の様子 出典: 桐陽高校提供

1カ月半かけて収集

 アルミ缶アートを作ったのは沼津市の私立桐陽高校。3日から開催される文化祭に合わせて制作しました。

 全校生徒で集めた缶は計53万個。スーパーやコンビニエンスストアなどに協力を呼び掛けて1カ月半かけて収集し、一つずつ水洗いしました。

 缶アートは、それぞれ最も長いところで縦22メートル、横が10メートル。生徒会やバスケ部、バレー部などの約80人が、色別に分けた缶5万個を8時間かけて並べました。

 地震で被害を受けた熊本城と、熊本の部分が色分けされた九州の地図が描かれていて、「がまだせ日本」の文字が添えられています。

制作途中の様子
制作途中の様子 出典: 桐陽高校提供

「熊本まで届かないかな?」


 文化祭前日の2日、関係者とみられるツイッターアカウントから「静岡から熊本まで届かないかな?」というメッセージとともに缶アートの画像が投稿されました。

 すると、熊本に住んでいるとみられる人たちから「届きました」「元気出ました」「めちゃくちゃ嬉しいです。涙がでてきます」「こんなことされるなんてほんと感謝でしかないです」などと、続々と感謝の言葉が寄せられています。

制作途中の様子
制作途中の様子 出典: 桐陽高校提供

20万個多く集まった


 桐陽高の缶アートは、今回が初めてではありません。2011年に東日本大震災の義援金のために日本列島と太陽を描いたのをきっかけに、集めた缶を換金することで、心臓移植手術を目指す富士市の女児のために寄付したり、富士山清掃の費用に充てたりしてきました。今年は集めた53万個で40万円ほどを見込んでいるそうです。

 担当した高畑翔悟教諭(25)は「今年は昨年と比べて20万個も多く集まりました。換金して熊本だけでなく福島への義援金としても使わせていただく予定です」と話します。

 また、リーダー役を務めた生徒会長の西井恵さん(17)はこう話します。「生徒が一丸となって活動することで誰かの役に立てることを、誇らしく思います。私たちの活動で元気になってくれた人がいることが、とてもうれしいです」

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