感動
「お母さんは僕のシートベルトなんだよ」 小学生から母への手紙に涙
小学生が母親に宛てて書いた短い手紙。お菓子のパッケージの裏面で紹介され、共感の声が広がっています。
感動
小学生が母親に宛てて書いた短い手紙。お菓子のパッケージの裏面で紹介され、共感の声が広がっています。
急ブレーキをかけた時 ぼくの体を強くおさえて「だいじょうぶ。」と言ってくれたね。シートベルトをしていたのに。でもね、ぼくの本当のシートベルトは、お母さんなんだよ。いつも心配ばかりかけてごめんね――。この文章は、小学生が母親に宛てて書いた手紙です。普段は言えない気持ちを100文字以内で伝える手紙コンクールで入賞しました。この作品をはじめとした入賞作が、お菓子のパッケージの裏面で紹介され、共感の声が広がっています。
2012年に始まった「MARIE『お母さん ありがとう』手紙コンクール」。主催は菓子メーカーの森永製菓です。
東日本大震災の後で、「絆」という言葉がクローズアップされていた時期。ビスケット「MARIE(マリー)」が発売90周年を迎えるのに合わせて企画されました。
狙いについて担当者は「日頃からの母への感謝の気持ちや、当たり前のことのありがたさへの気づきといった『温かいもの』を、ビスケットを通じてつないでいけるのではないかと考えました」と話します。
今年で5回目を迎えたコンクール。過去の入賞作には、素直な喜びだったり、母親がいないときの寂しさだったり、中には大人顔負けの視点からつづられたものもあります。
親子のつながり、産んでくれたことへの感謝、亡き母への決意が書かれたものもあります。
これらの作品は期間限定で、お菓子「MARIEを使ったガレットサンド」の裏面に掲載されています。
これを見た人たちがツイッターなどに感想を投稿。「めっちゃ深い」「泣かせますねぇ」「一生懸命書いたんだなぁというのが伝わる」「涙がじわり。うちの息子と結婚してください」といった、共感の声が広がっています。
どんな作品が寄せられ、どうやって入賞作を選んでいるのか? 森永製菓の担当者に話を聞きました。
――手紙コンクールの概要について教えて下さい
「お母さんへの日頃の感謝の言葉を100文字以内の作文にしてもらい、その想いを届けるコンクールです」
――例年の応募枚数は
「年によって異なりますが、ここ数年は2万5000通前後の応募があります」
――選考する際に心がけていることは
「どの作品も、お母さんへの優しい気持ちが詰まったものですので、たとえ似たような内容のお手紙であっても、きちんとひとつひとつ丁寧に読むように心がけています。また、高学年になるにつれて文字や文章が上手になっていくので、どうしても低学年のお子さんのたどたどしい文字や文章のほほえましさにひかれてしまう傾向にあるのが、悩ましいところです」
――YouTubeに過去の受賞作を映像化したものがアップされています
「今回は第5回という節目でもあります。過去4回は、ホームページなどで結果発表を掲載するに留まっていたので、節目の年に過去の作品のいくつかを映像化することで、コンクールの存在をもっと多くの方々に広く知っていただきたいと思ったんです」
――ネット上では「思わず泣ける」といった感想が出ています
「お子様の率直な気持ちが、お母さまたちご自身の経験とも重ね合わされて、リアルに伝わっているのかなと考えています。お菓子をおいしく召し上がっていただくだけでなく、パッケージで気持ちまで満足していただけている様子を感じることができて、私たちもとても嬉しいです」
――今後については
「多くのお客様にご応募いただいて、5回も企画を開催できました。今後もマリーのように親子3世代で楽しめるような企画にしていきたいと考えていますので、よろしくお願いします」
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