ネットの話題
にゃるらさんからの取材リクエスト
2000本安打の新井、ネットでなぜ人気?
どうにも、いじられやすい広島・新井選手 「ツラゲ」にアニキの影
新井貴浩選手2000本安打まであと少しですね。新井さんは何故ネットで人気者なのでしょうか?以前、朝日の紙面でツラゲに関する記事を見た記憶があります。ネット人気の理由が気になったので、もっとフカボリしてほしいです。 にゃるら
広島カープの新井貴浩内野手(39)が4月26日に、史上47人目の2千安打を達成しました。球場での大きな声援はもちろん、「いじられキャラ」としてネット上でもファンから愛されています。背景には、新井選手の広島・阪神時代の先輩で、現阪神タイガース監督の金本知憲さんの存在がありそうです。
新井選手は広島時代から金本さんを慕っており、金本さんの現役時代には元日に一緒に自主トレをするほどの仲でした。
阪神時代は、兄貴分の金本さんがヒーローインタビューで新井選手をいじり倒すのが恒例に。4番の金本さん、5番の新井選手が連打が出たときは笑いながら「新井クンが珍しくつないでくれた」。
フリーエージェント(FA)で動向が注目されていた2010年に阪神残留を決めた際には、打順にはこだわりはないとしつつも、「あいつの4番は納得してない」。今季の開幕前も金本さんから「新井はまだ現役ですか?」といじられました。
こうしたこともあり、ファンの間にも「いじられキャラ」が定着。阪神時代には「ツラゲ」という言葉がネット上で話題になりました。
「辛いゲッツー(併殺打)」を略した造語です。新井選手は今回の2千安打だけでなく、本塁打王(05年)や打点王(11年)にも輝いた強打者です。一方で、リーグ最多の併殺打も複数回記録していました。
2007年にFA権を行使し、他球団へ移籍すると発表したとき記者会見で、「カープが大好きです。つらいです」と広島への思いを語りました。その発言をもじって「辛いさん」というあだ名がつき、それが「ゲッツー」と組み合わさり「ツラゲ」が出回るように。虎ファンならではの愛情の入り交じった応援だったようです。
球団は、2千安打へのカウントダウンTシャツを今年3月末から販売しました。西郷隆盛の愛犬に扮してかわいくシッポを振ったり、カピバラや妖怪、赤獅子に扮したり。ほかの選手を真似して、立派なひげをはやしたりと、新井選手の「愛されキャラ」が伝わってくるデザインばかり。
基本300枚の数量限定で、すべて完売しました。あと3本になったときは、黒田博樹投手の発案で、試合前に選手、裏方らを含めて全員が同じ真っ赤なTシャツ姿に。背中には「まさかあのアライさんが…。」の言葉。知らされていなかった新井選手は「びっくり。センスがいいな、と思いました」と照れたそうです。
アニキ金本さんによる「いじり」が、キャラとして定着。ネットユーザーの遊び心をくすぐり「いじり」が拡散し、野球ファン以外にも人気が広がりました。そんな新井選手は、2千安打達成というガチな実力と共に、今のプロ野球界において貴重なキャラと言えそうです。
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