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人気の「いらすとや」さん、なぜ時事ネタを? 休止宣言、その理由
ニュースをテーマにしたイラストが人気のサイト「いらすとや」の中の人が、時事ネタ休止を表明しました。ファンへのメッセージとは?
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ニュースをテーマにしたイラストが人気のサイト「いらすとや」の中の人が、時事ネタ休止を表明しました。ファンへのメッセージとは?
「崩れる人間ピラミッド」など、ニュースをテーマにしたイラストが話題となっていたフリー素材集サイト「いらすとや」さん。サイト上で、時事ネタをお休みすることを発表しました。そもそも時事ネタを描きはじめたきっかけ、そしてファンに思うことは……?中の人に伺いました。
「かわいいフリー素材 いらすとや」を運営しているのは、イラストレーターのみふねたかしさん(35)。季節の行事から恐竜まで、幅広い種類のイラストを発表しています。これらのイラストは商用でも無料で利用でき、クレジット表記やメール連絡などは不要。見やすくかわいらしい絵柄が魅力です。
時事ネタが話題になり始めたのは、2月頃。スマホ向けソーシャルゲームで、目当てのアイテムがなかなか当たらない「ガチャ」が問題になっていたころ、巨大なガチャガチャを回す男性の絵をアップし「当たりが出る確率がとても低いガチャガチャを回し続けている人のイラストです。」と紹介しました。
他にも「壊れた携帯ゲーム機で遊ぶ子供のイラスト」や「崩れる人間ピラミッドのイラスト」、「エアガンで猿と戦う主婦のイラスト」など、3月上旬にかけて、ニュースを元に次々とシュールなイラストを発表。かわいい絵柄と扱う題材のギャップから、ツイッターなどを中心に話題になり、多くのネットメディアでも取り上げられました。
なぜ、独特な時事ネタ路線のイラストに行き着いたのか? メールでみふねさんに聞いてみました。
――時事ネタを描きはじめたきっかけは?
「よく覚えていません」
――「いらすとや」自体はいつから?
「4年ほど前です。人気があるのは、ひらがなやカタカナの50音の素材や、フレーム・ライン素材です」
――時事ネタのイラストは、掲載までのスピードが速いですが、一つのイラストにかける時間は?
「ものによりますが、10分~2時間くらいだと思います」
そんな、みふねさんの時事イラストが、想像以上の注目を集める事態に。そして3月9日、とうとう「いらすとや」のサイトに「今後の作家活動について」と題した文章を発表します。
「これ以上時事ネタを追いかけていると、いらすとやが仕事のようになって楽しく描けなくなりそうな気がするのでこのくらいにしておこうと思います」
そう書き込み、時事ネタをいったん休止することを表明しました。
とはいえ「流行りが落ち着いたら、また変な(という表現をするべきか分かりませんが)素材もときどき公開したいと思います」とも書かれており、再開の可能性もゼロではないようです。
仕事についても、疲れを理由に「来月から仕事(お金をもらって描く活動)を休止したいと思っている」とのこと。ただ、「このサイトのように自分が好きで勝手にやっているものが終わるわけではありません」ということなので、「いらすとや」は今後も続けられるようです。現に、その後も「ライスバーガーのイラスト」などが更新されています。
文章の最後には、大阪大学のCOIプログラムを題材にしたと思われる「スーパー日本人のイラスト」が置かれていました。
こんにちは作者のみふねです。もうすぐ春ですね。 今日は少しだけ真面目な話が2つあります。
一躍、有名になったみふねさん。編集部の取材に対し、「話題にしてくれてありがとうございます。素敵な作品をたくさん作ってください」とファンへのメッセージを寄せてくれていました。
現在、ツイッターでは「いらすとや」の素材を使ってCDジャケットやゲームパッケージを再現した作品が、数多く投稿されています。「素敵な作品をたくさん作って」というみふねさんの思いは、ファンにしっかりと届いているようです。
#いらすとやさんの素材で名盤を再現してみる pic.twitter.com/kEunFeDfSj
— す (@creoless) 2016, 3月 6
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