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「空飛ぶ軽トラ」が話題 ロープウェーの珍風景、その理由は…

 三重県菰野町にある御在所岳(標高1212メートル)の山頂とふもとを結ぶロープウェーで、「空飛ぶ軽トラ」が見られると話題になっています。

ふもとから山頂に向けて運ばれる軽トラック=2014年
ふもとから山頂に向けて運ばれる軽トラック=2014年 出典: 御在所ロープウエイ提供

目次

 三重県菰野(こもの)町にある御在所岳(ございしょだけ、標高1212メートル)の山頂とふもとを結ぶロープウェーで、「空飛ぶ軽トラ」が見られると話題になっています。地上高くつり下げられ、ゆっくりと斜面を下りていく軽トラック。この風景を見ようとやってくるファンもいるようです。

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ユニークな車の運び方で話題

 一風変わった車の運び方で話題を呼んでいるのは、御在所岳のふもとと山頂を約15分かけて結んでいる「御在所ロープウエイ」。山の上は自然公園になっていて、展望台からは伊勢湾や知多半島を一望できます。

御在所岳を降りていく軽トラック=2014年
御在所岳を降りていく軽トラック=2014年 出典: 御在所ロープウエイ提供

 3月4日、このロープウェーで白い軽トラが「下山」しました。車検でふもとの整備工場に持って行くためです。ふだんは公園の管理のための資材運搬用として山頂付近で使っている車ですが、山頂とふもとをつなぐ道路がなく、2年ごとにやってくる車検時期のみ、こうして軽トラを運んでいます。

お目当てのファンも

 公式ツイッターで軽トラを降ろしたことを伝えると、1千件を超えるリツイート。「え!あの山頂にある車はロープウェイで運んでるの?」と驚きの声もありました。


 「ここ最近はこの『空飛ぶ軽トラ』目当てにやって来られる方も出てきました。ふもとで待ってらっしゃるんですよ」と同社の担当者。今年はさらに2台の車検時期を控えていて、春ごろにはまたロープウェーで車を下ろす予定です。

山頂に向けて運ばれていく軽トラック=2014年
山頂に向けて運ばれていく軽トラック=2014年 出典: @toratora87さん提供

サケとばや米での活用法も

稲の天日干しにスキーリフトを活用(右)。北海道では「サケとば」づくりの専用ゴンドラが登場
稲の天日干しにスキーリフトを活用(右)。北海道では「サケとば」づくりの専用ゴンドラが登場 出典: 朝日新聞

 高所を走るというロープウェーやスキーリフトを意外な目的で使うケースはほかにもあります。北海道の登別温泉(登別市)にある「のぼりべつクマ牧場」では、昨年12月、専用ゴンドラを使って熊の餌用の干物「サケとば」づくりを始めました。

 米どころとして知られる新潟県南魚沼市では、収穫した稲をスキーリフトで天日干しに。「天空米」のブランド名で販売していて、例年すぐに売り切れてしまう人気商品だそうです。

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