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「セブン津田沼店」日本酒の品揃えがすごい…オーナーが語るその理由

 千葉県習志野市のコンビニ「セブン―イレブン津田沼店」の日本酒の品揃えが「すごすぎる」とネット上で話題になっています。

陳列棚からあふれかえった酒瓶
陳列棚からあふれかえった酒瓶 出典: ツイッターに投稿された画像から

目次

 千葉県習志野市のコンビニ「セブン―イレブン津田沼店」の日本酒の品揃えが「すごすぎる」とネット上で話題になっています。八海山や獺祭といった有名銘柄から、あまり目にすることのない地酒まで、酒コーナーには数え切れないほどの酒瓶が並んでいます。その充実ぶりの理由を店のオーナーに聞きました。

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「酒屋かな?」

 「セブンイレブン津田沼店の日本酒の品揃えに狂気を感じる 」。ツイッターに店内の写真が投稿されると、「酒屋かな?ってかんじですねこれ」「これ行きたい!そして店長さんと酒を語りたい!」といったコメントが相次ぎました。


 写真を見ると、たしかに普通の酒屋よりも品揃えがよさそうな印象を受けます。商品棚に入りきらない瓶は床に陳列。焼酎や泡盛もたくさん並んでいて、店のこだわりを感じさせます。

オーナーに聞いてみた

 一体どんな店なのでしょうか。同店オーナーの三橋治久さん(62)に話を聞きました。

――素晴らしい品揃えだと評判です。以前は酒屋さんだったんでしょうか…。

「コンビニを始める前は『金二(かねに)商事』という名で酒屋をしていました。習志野で一番古い酒屋です。私で5代目になりますが、酒屋としてのルーツは江戸時代くらいまでさかのぼるようです。かつては海産物問屋もやっていて、ノリ・アサリ・ハマグリなどを栃木や群馬などに向けて売っていたようです」

――セブン―イレブンを始めたのはいつなんですか?

「昭和50(1975)年です」

――え!それも古いですね。

「全国で65番目、千葉県内では6番目の店です。セブン―イレブンに酒屋を取り込む形で営業を始めました」

――だからこれだけの品揃えになっているわけですね。

「初めて独自に日本酒を扱ったのは1995年ごろです。新潟の幻の酒と言われた八海山を、コンビニでも売ってみたいと。この時は5年ほど蔵元に通いました。それから徐々に銘柄を増やしていったんです」

「おいしいと思う物しか置いてません!」

――どういったお酒を選んで売っているのですか。

「すべてわれわれが利き酒をして売っています。あちこちの蔵元や展示会に足を運んでね。今ではほとんどの仕事を息子に任せていますが、息子も週に何回も展示会や蔵に行ってますよ。

 やはり利き酒の能力がないと、この商売はできないですね。店には私たちの判断基準で『おいしい』と思う物しか置いてませんから。有名銘柄でも『ちょっと…』と思う物は売っておりません。逆に、まだ『コンビニでは売りたくない』という蔵もあって、私どもで売りたくてもできていない酒もあります」

陳列棚にずらりと並んだ日本酒
陳列棚にずらりと並んだ日本酒 出典: ‎@shochindayoさんのツイッターから

――そこまでして、酒の販売にこだわる理由は何でしょうか。

「やはり差別化です。コンビニはもう行き着くところまでいってます。そんな中で、隣のコンビニと同じ品揃えだと、お客さんは近いところに行ってしまうでしょう。独自の品揃えにすることで、幅広く集客したいと思っています」

――オーナーのイチオシの日本酒は何でしょうか。

「やはり一番売れている『獺祭』ですね。ただ、私どもは酒の味はよくわかるのですが、晩酌はしないんです。売ることに徹しています」

 日本酒以外にも、例えば沖縄の泡盛は全48蔵のうち46蔵の泡盛を扱っているなど、やはり種類豊富。その上、24時間営業。お酒好きにはたまらない店と言えそうです。

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