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「完落ち」と「割れる」、「シャブ」の語源 業界用語の正しい使い方
元プロ野球選手の清原和博容疑者が逮捕されて以降、警察の業界用語が踊っています。いったいどんな意味なのでしょうか?
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元プロ野球選手の清原和博容疑者が逮捕されて以降、警察の業界用語が踊っています。いったいどんな意味なのでしょうか?
元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が逮捕されて以降、スポーツ紙やネット上で「ガサ」「シャブ」といった警察の業界用語が踊っています。一部で「完落ち」と報じられた清原容疑者ですが、「割れる」という言い回しも……。警察関係者に業界用語の「正しい使い方」を聞きました。
薬物犯罪に詳しい警察関係者によると、「ガサ」は家宅捜索の略称で、「さがす」の「サガ」をひっくり返した、というのが通説だそうです。清原容疑者も今月2日に警視庁が自宅を家宅捜索し、覚醒剤が見つかったために逮捕されました。
「シャブ」は覚醒剤の略称のひとつで、「依存性が極めて強く、一度手を出したら身も心もボロボロになるまで、骨の髄までシャブり尽くされる」というのが一説とのことです。
薬物犯罪では、「S」「チョコ」といった略語もあります。「S」も覚醒剤の略称のひとつで、スピードの頭文字をとったもの。海外で覚醒剤をスピードと呼んでいるケースがあるそうで、「効き目が早いことからのように呼ぶようだ」。
「チョコ」は大麻樹脂の略称のひとつで、緑色の植物だが、樹液を乾燥させた大麻樹脂はチョコレートのような茶色い固形物になるため、このように呼ばれる、というが一説だそうです。「売買の際に『チョコ』と呼ばれることがある」
スポーツ紙には当初、「完落ち」という言葉も踊っていました。「すべてを自供した」という意味ですが、清原容疑者は逮捕容疑は認めたものの、入手ルートはまだ明かしていないとされていますので、「完落ち」とは言えないようです。
ちなみに、「落ちる」というのは一般的に警察で使われる業界用語で、容疑者を起訴する検察では同じ意味でも「割れる」というのが一般的だそうです。捜査当局によっても、使われる用語が違うのです。
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