IT・科学
「スマホふとん」校長ひらめいた!想定外の使い方 メーカーびっくり
夜になったらスマホもおふとんへ――。岡山県のある高校で、そんな呼びかけが広まりつつあります。
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夜になったらスマホもおふとんへ――。岡山県のある高校で、そんな呼びかけが広まりつつあります。
夜になったらスマホもおふとんへ――。岡山県のある高校で、そんな呼びかけが広まりつつあります。校長が試しに作ったポスターでは小さな布団にくるまれたスマホの写真を掲載して、夜中でも携帯電話を触って睡眠不足になってしまうことに注意を呼びかけました。ポスターに使われているのは実際にあるガチャガチャの商品で、販売しているメーカーは「こういう使われ方もうれしい」と喜んでいます。
「スマホもおふとんへ」を呼びかけているのは、岡山県立矢掛高校(矢掛町)の川上公一校長(60)です。発端は、同校の女子生徒が同級生からプレゼントされたスマホ入れ。女子生徒の父親が「娘がもらって来た」とフェイスブックで紹介したところ、その投稿が川上校長の目に止まりました。
「岡山では、例えば小中学生の場合、夜9時以降はスマホを保護者に預けるように(教育委員会で)決めています。もっと情意面で夜間の使用を抑えるようなことができないかと思っていたら、たまたま『スマホのおふとん』を見たので、ちょっとひらめいたのです。これだと『自分が寝る時間だから、スマホにも寝てもらおう』と自然となっていくのかなと思いました」
学校をあげてこの商品を普及させるわけではありません。あくまでも、スマホ依存対策のシンボル的な位置付けです。「PTAや生徒会などで『スマホもおふとんへ』という取り組みの中身を具体的に考えていきたい」と川上校長。校長自身も試しにポスターを作ってフェイスブックで発表しました。
娘のスマホ入れを紹介した本井誠治さん(50)も「これをきっかけに、スマホ依存の問題への取り組みがさらに広まっていくとうれしいです」と話しています。
ガチャガチャのこの商品を製造しているのは、東京都の玩具製造・販売会社「奇譚クラブ」。同社によると、発売以来、約80万個が売れている人気商品です。
広報担当者は「『スマホにも愛情を持って接してもらいたい』といった気持ちが、開発した意図でした。ですが、こうした使われ方もこれはこれでありだと思いますね」と驚いた様子でした。
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