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菊池桃子さん、国民会議の発言に共感の声「排除するものつくらない」
菊池桃子さんの「1億総活躍国民会議」での発言が、ネット上で共感を呼んでいます。「排除される人をつくらない社会」を訴えています。
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菊池桃子さんの「1億総活躍国民会議」での発言が、ネット上で共感を呼んでいます。「排除される人をつくらない社会」を訴えています。
菊池桃子さんの「1億総活躍国民会議」での発言が、ネット上で共感を呼んでいます。障がいのある長女を育てながら感じた社会への疑問から、「排除される人をつくらない社会」を訴えています。ツイッターには「見事なキャリアチェンジ」「この姿勢こそが有識者」「彼女を呼んだ人、GJ」などのメッセージが投稿されています。
「1億総活躍国民会議」のメンバーに起用された菊池桃子さんが提案したのが、「排除される人をつくらない社会」でした。
この提案について取り上げた朝日新聞の記事はフェイスブックで8千をこえるシェアを集め、記事をリツイートした乙武洋匡のツイートにも600をこえる「いいね」がつきました。
私自身も「どんな境遇に生まれても平等なチャンスが与えられる社会」「誰もが排除されることのない社会」を実現したい。/菊池桃子さん、1億総活躍で注目 「多様性への理解を」:朝日新聞デジタル https://t.co/6hdCc1JMLs pic.twitter.com/X0HN9pcrlr
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) 2016, 1月 22
1968年生まれの菊池さん。1984年に映画「パンツの穴」の主演でデビューをします。「青春のいじわる」など歌手としても活躍。1988年にはロックバンド「ラ・ムー」を結成しています。
出産を経て、2009年に法政大学大学院に入学し、2012年に修士課程修了。その後、戸板女子短期大学の客員教授になり、キャリア教育の講義を担当しています。
菊池さんは、2015年11月、国民会議の2回目の会合で、問題提起をします。
学校の受験や企業の採用資格に記載される「心身ともに健全な者」の一文について「人々の前向きな意欲をそぐ慣例」「この表現のために、受験や採用試験を諦める方が多い現実がある」として見直しを訴えたのです。
菊池さんの提案は、政府の緊急政策にも盛り込まれました。
菊池さんは、安倍晋三首相らを前に「1億総活躍」という言葉についても、疑問をぶつけました。
2015年10月の国民会議の初会合。「意味がわかりづらい、という声をよく耳にします」と切り出した菊池さんは、その意味を補う言葉として「ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)」という言葉を提案しました。
菊池さんは、乳児期に脳梗塞(こうそく)を患って左手足にまひが残る長女と生きる中で、この言葉を幾度もかみ締めてきたそうです。
菊池さんは朝日新聞の記事で、次のように述べています。
「小学校を探していた時は、近くの特別支援学校に『教科書相当の知識が身につくか約束できない』『家庭教師をつけては』と言われた。将来に夢を抱く子どもたちに義務教育も担保できないのか。それで本当に義務教育と呼べるのかと、疑問がわきました」
菊池さんの活動は、ネット上で大きな注目を集めました。
「この見識、この発言内容、この姿勢こそが有識者」
「見事なキャリアチェンジ。それを社会に還元しようとしている姿に感銘」
「悔しい思いもしてきたから出来る発言だと思う」
ツイッターでは、菊池さんのメッセーに称賛の声が相次ぎました。
国民会議は政権の参院選向けの対策との見方もあり、「選挙が終われば1億総活躍の政策議論も終わり」(官邸幹部)との指摘も出ています。
菊池さんは朝日新聞の記事で「短期的な取り組みになるなら怒りを感じずにいられません。人口問題に向き合うための会議なのだから、長期的に解決に向かうまで続けてほしい」と話しています。
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