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COP21開幕 パリに現れた風刺ポスター、安倍首相の頭に原発
COP21がフランスで開幕。パリ市内である芸術団体が多国籍企業や安倍晋三首相を含む首脳らを風刺したポスターを掲示しました。
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COP21がフランスで開幕。パリ市内である芸術団体が多国籍企業や安倍晋三首相を含む首脳らを風刺したポスターを掲示しました。
地球温暖化を防ぐため、すべての国が参加して新しい枠組みづくりを目指す「国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議」(COP21)がフランス・パリ郊外で始まりました。そんな中、ある芸術団体がパリ市内で600種類以上の風刺ポスターなどを掲げました。なかには安倍晋三首相の頭の上に原発が乗っている風刺ポスターもありました。
COP21開幕に合わせてパリ市内で活動を始めたのはイギリスの芸術団体「Brandalism」(ブランダリズム)。19カ国80人のアーティストが600以上のポスターを街中に掲げました。
ブランダリズムによると、共通するテーマは「企業広告や消費主義、化石燃料への依存が、気候変動とどのように結びついているかを明らかにすること」でした。ポスターはバス停などの広告スペースに無断で掲示。いずれも、COP21のスポンサーで世界最大の屋外広告会社「JCDecaux」(ジェーシードゥコー)の広告スペースに掲げました。無断で貼りだしたため、現在は撤去されているそうです。
ポスターは報道写真や写真コラージュ、イラストやメッセージだけの作品など実に多種多様。風刺作品の中には、安倍首相の頭の上から煙がもくもくと立ち上っているコラージュも。制作者のビル・ポスターズさんによると、ここに描かれているのは原発だということです。
ポスターズさんは「11月13日のパリの悲劇の後、政府は市民社会の自由を規制した。それでも大きなビジネスイベントは続けさせたのです。多国籍企業は気候変動の責任を、環境問題に熱心だというそぶりを見せることで埋め合わせ、その企業の影響を直接受けているコミュニティは沈黙を続けています。今や彼らのウソを明らかにし、真実を語るべき時です」とコメントしています。
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