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アメリカ、ドキドキの脱毛事情「不測の事態」に備え?男性・シニアも

「アメリカで誰かと付き合うなら、下も処理する必要があるかも」。え、そうなの? アメリカの脱毛事情を調べてみると…。

脱毛グッズのデモンストレーションをするモデル=2012年3月、ロイター
脱毛グッズのデモンストレーションをするモデル=2012年3月、ロイター

目次

 今夏から勉強のためアメリカに来ています。渡米するにあたり数人の「アメリカ通」から言われたのは脱毛について。彼らいわく「アメリカで誰かと付き合うなら、下も処理する必要があるかも」とのこと。え、そうなの?

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「面倒よね、でも習慣だから」

 ちなみに私の感覚と温泉などでの観察結果では、日本人女性はワキや腕・足などは処理しているけれど、陰毛に関してはほぼ未処理の人が多いという印象。一方、その知人らによれば、アメリカでは全身の毛を気にするのが一般的なので、服を脱ぐような状況になった場合、陰毛があるとびっくりされる、らしい。

 確かにこちらで生活を始めてみると薬局にはさまざまな脱毛グッズがそろい、他のアメリカ人女性2人とシェアする家のバスルームにもひげ剃り(というか毛剃り)が常備されている。知人のアメリカ人女性(30代)に聞いてみたところ、「そうなのよ、面倒よね。でも習慣だから。毎日シャワーを浴びるし、ヨーロッパの人なんかに比べるとクリーンであることを気にしすぎている気もする」と否定的ながらも実行しているそうだ。

アメリカの薬局に並ぶ脱毛関連商品。シェービングが主流だ
アメリカの薬局に並ぶ脱毛関連商品。シェービングが主流だ

「もしも」の時のために準備?

 2010年にインディアナ大学の研究者が調べた18歳から68歳のアメリカ女性2451人を対象にした研究によれば、陰毛を(常に、または時々)完全脱毛している人は18~24歳で58.6%、25~29歳で44.4%、30代31.8%、40代22.5%、50・60代1.2%。

関連リンク:アメリカ人の脱毛に関する研究「Pubic hair removal among women in the United States: prevalence, methods, and characteristics. - PubMed - NCBI」

 若いほど実行しているものの、完全脱毛が「常識」というほど高くはない。ただ部分的に処理している人も加えると、10代から30代までは8割以上、40代で7割超、50・60代で5割が脱毛していて、高い割合で「気にしている」様子がうかがえる。
 また、より若いだけでなく、交際相手がいる女性ほど脱毛している傾向にあり、また脱毛しているほど自分の性器に対してポジティブなイメージを持っていることもわかったという。研究では、「若いほど予測できずにセックスを持つ可能性があるので、もしもの時のために日常的に準備しているのでは」と背景を読んでいる。

「脱毛しているほど自分の性器に対してポジティブなイメージ」という研究結果も
「脱毛しているほど自分の性器に対してポジティブなイメージ」という研究結果も 出典:pixta

男性も年配者も「気になる」

 ニューヨークで脱毛を含めた美容サービスを提供している「シズカニューヨーク」のバーンスティーン静さんは、「アメリカでは体質の違いでもともと日本よりは体毛が濃い人も多い。脱毛が一般化していて気軽にサロンに足を運べるというのもあるのでは」という。

 男性も気にする傾向にあり、夏を前に背中などを脱毛する利用者も多いという。一方で日常的なスキンシップの多さも指摘する。高年齢でも、顔に生えてきた固めな白髪が「ベッドで夫に見られて恥ずかしい」とサロンに来る女性もいるという。

 「アメリカはセックスに対して日本よりオープン。そういう状況に常に備えるという部分はあるかもしれません」

関連リンク:「シズカニューヨーク」のサイト

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