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中国一の富豪、王健林氏とは?資産4兆円、長男は「国民的花婿候補」
中国で最もお金持ちの人物、王健林氏は国内で「不動産王」と呼ばれています。総資産は2200億元(約4兆円)。いったい、どんな人物なのでしょうか。
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中国で最もお金持ちの人物、王健林氏は国内で「不動産王」と呼ばれています。総資産は2200億元(約4兆円)。いったい、どんな人物なのでしょうか。
中国で最もお金持ちの人物、王健林氏は国内で「不動産王」と呼ばれています。出版グループ「胡潤(Hurun)」が2015年10月に出したレポート「胡潤リッチリスト2015」によると、総資産は2200億元(約4兆円)。2014年にはアリババの馬雲氏に首位の座を奪われましたが、今年は所有している万達集団(ワンダ・グループ)の株価上昇で、首位に返り咲きました。世界の億万長者の番付でもトップ10入りを果たし、息子の結婚話がネットで話題になるほど、中国では有名な王健林氏。いったい、どんな人物なのでしょうか。
王健林は1954年に四川省生まれです。元々の名前は、「王建林」でしたが、15歳で軍隊に入ることをきっかけに「王健林」に改名しました。王氏は遼寧省の大連陸軍学院に進学、遼寧大学にも進学する機会も手に入れ、軍隊で順調に出世をしていきます。
しかし、彼は、遼寧大学卒業後、退役します。一時、政府関係の仕事をしますが、最終的に起業する道を選びます。人民網が引用した「商界招商網」の報道によると、「退役しなければ、現在はせいぜい将軍ぐらいにはなりますが、それでは面白くなかった」と心境を明かしています。
軍隊で身につけた規律正しい生活は、現在でも続けているそうです。『今日頭条』の報道によると、「17年の軍隊生活から、毎日5:30に起床という習慣がある」と言っています。現在でも毎日6時前に起きて、7時に会社に到着するというのが鉄則だそうです。
王健林の父親は、かつての革命に参加した王義全氏で、抗日戦争や解放戦争(国共内戦)に参加した紅軍の古参兵士です。中華人民共和国建国後、四川省大金県の森林工業局副局長、四川省林業学校(現四川農業大学都江堰キャンパス)責任者、チベット自治区副主席などを歴任した共産党の幹部です。
中国社会科学院の研究者、呂鵬氏は、中国の大富豪のなかには「党政軍」のバックグラウンドを持つ人が少なくないと指摘しています。親が権力者、あるいは配偶者が有力者であることが多いのも中国の大富豪の特徴です。
王健林氏の家族も中国では注目を集めています。「胡潤リッチリスト2015」によると、1988年生まれの長男、王思聡氏は27歳の若さで、40億元(約800億円)の資産があります。
中国の不動産王の一人息子ということで、多くの女性にとっては憧れの存在となっている王思聡氏。「国民老公」=「国民的花婿候補」と呼ばれています。
王思聡氏は中国版ツイッター(微博)の自己紹介欄で「双性恋」(両性愛者)と記しているため、男性のユーザーが冗談で「老公」(あなた)と呼ぶなど、「国民的花婿候補」という異名も持っています。
王思聡氏は、微博で過激な発言を投稿をすることで知られています。アジアの歌姫王菲(フェイ・ウォン)に対して「可笑しい、無知だ」、中国の人気コント俳優趙本山に対して「飛行機を購入してもやっぱり農民」、など批判的な発言をすることもあります。
2015年10月現在、1660万のフォロワーがいて、過激な発言は「個性的」と受け止められるようです。
そんな王思聡氏ですが、父親が築いた「ワンダ・グループ」は継がないと明言しています。人民網が引用した「商界招商網」の報道によると、後継者問題について、王健林氏は親友に「元々は奥さんが生みたくなくて、現在は(年齢のせいで)もう間に合いません。後悔しています」と、漏らしたこともあるそうです。
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