お金と仕事
マスクの技術が土囊に? 羽生選手愛用のメーカー、画期的シート開発
高性能マスクの技術を応用した、土囊代わりに使えるシートが開発されました
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高性能マスクの技術を応用した、土囊代わりに使えるシートが開発されました
フィギュアスケートの羽生結弦選手が使ったことや、韓国で一時期感染が拡大した「MERS」(中東呼吸器症候群)対策で「爆買い」されて話題になった高性能マスク「ピッタリッチ」。製造しているのは愛知県の中小企業「くればぁ」です。1万分の1ミリ単位の超高精度メッシュを応用し、7~8層のフィルターが小さな粒子の侵入を防ぐ商品ですが、今回その技術を生かして、土囊(どのう)代わりに使えるシートを開発しました。まだ一般発売前ですが、大手企業での採用も決まっています。
くればぁが開発したのは「水ピタ防水シート」。マスクに使用していたメッシュフィルターに特殊コーティングをすることで、空気は通しても水は通さない高性能シートを開発しました。
使い方は、玄関やシャッターの前にテープで貼り付けるだけ。水かさが増して水圧がかかると隙間に水ピタシートが入り込むようになっていて、洗って100回以上再利用しても耐水圧性に問題はないといいます。
くればぁの社長・中河原毅さんは「土囊と違って土を詰める作業もなく、重いものを持ち運ぶ手間もありません。使用後も折りたためるので場所もとりません」と利点をアピールします。
一般発売に先立って、一部企業や商店街向けに試したもらったところ、15社が採用を決めたそうです。採用を決めた大手企業は「軽くて置く場所に困らないことに加え、1人で設置できるので人手がかからずに済むことが決め手になりました」としています。
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