グルメ
ヨックモック「シガール」がアイスに ネットで「神の食べ物」の声も
菓子店「ヨックモック」の看板商品「シガール」。アイスとして発売されていたことが話題になっています
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菓子店「ヨックモック」の看板商品「シガール」。アイスとして発売されていたことが話題になっています
百貨店でよく見かける菓子店「ヨックモック」(本社:東京都)。米国やドバイなどにも進出している人気店です。そのヨックモックの看板商品「シガール」がアイスとして発売されていたことが話題になっています。六花亭の「マルセイバターサンド」のアイスが話題になった今夏。相次ぐ有名菓子のアイス化のニュースに、ネット上では「神の食べ物」「太るとか言ってられない」といった声が上がっています。
シガールは、葉巻状に巻くことで生まれた独特の食感が売りのクッキー。バターの分量を「これ以上入れるとお菓子にならない」というギリギリまで増やすことで、より深いコクと風味を実現しています。
ヨックモックは中東にも出店しており、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイでは、富裕層が贈答用にシガールをまとめ買いし、数万円の高額セットも次々売れていくほど人気だそうです。
そんなシガールですが、2011、2013、2015年と隔年でアイスが発売されています。夏のみで数量限定。今年からは従来のバニラに加えて、チョコレートも追加されました。
オンラインショップでは、バニラ20本、バニラとチョコレート各10本の2セットが紹介されていて、価格はいずれも送料・消費税込みで5400円。現在はバニラが品薄のため、バニラとチョコレート各10本のセットのみの販売となっています。
ネット上では「濃厚リッチな味わいが悶絶級だった」「贈答品用としてしか買えない」などと話題になっています。
どうしてシガールをアイスにしたのか? ヨックモックの広報担当者に話を聞きました。
――商品の特徴を教えてください
「バニラ味は、バターの豊かな風味と深いコクが特徴のシガールと、すっきりとした味わいの特製バニラアイスクリームが合わさり、食感、風味、口どけ、全てが絶妙なバランスでお互いを引き立て合います。チョコレート味は、口の中でシガールの甘みとミルクチョコレート風味のアイスクリームが交わり合います。小さなお子様からご年配の方まで、どなたが召し上がってもおいしいと感じていただけるヨックモックらしい味わいに仕上げました」
――開発したきっかけを教えてください
「シガールアイスクリームの構想が立ち上がったのは約20年前。ラングドシャーはアイスクリームに添えて楽しまれていたということもあり、シガールもアイスクリームと合わさって新たなおいしさを創造するのではないかと、企画開発されてきました。当時はシガールをそのまま生かす技術が無かったため実現しませんでしたが、試行錯誤の末に商品化に至りました」
――通常のシガールとの違いは
「アイスクリームがたっぷり入るようシガールを従来よりも緩やかに巻くなど、アイスクリームと合わさって、おいしくなるように改良しています」
――開発する上で工夫した点は
「最大のポイントは、バニラアイスクリームの味わいです。バターの豊かな風味と深いコクが特徴のシガール生地と合わさって、さらにおいしく仕上がるものを追求しました。アイスクリームの原材料である生クリームなどの乳製品・卵・砂糖・バニラなどをさまざまな比率で調整し、ベストな組み合わせを求め試作を続けてたどり着きました」
――オンラインショップ以外で購入できる場所を教えて下さい。
「三越本店で、月末までの予定でお取り扱いしています。オンラインショップとは異なり、バニラ5本1080円、チョコレート5本1080円(いずれも税込み)で販売していますが、各日数量限定で、売り切れ次第終了です。お求めの際はお早めにお願いします」
――お客さんからの反応を教えて下さい
「おかげさまで好評です。売り場では『夏の贈り物にします』『贈り物でもらっておいしかったから改めて買います』『自分用にたくさん買って夏を乗り切ります』といった声をいただいています」
――これから食べてみたいという人向けにメッセージをお願いします
「シガールアイスクリームは、ヨックモックが長い間開発したいと願ってきた商品です。シガールをご愛顧いただいているお客様にも、まだお召し上がりいただいたことがないお客様にも、お楽しみいただければ幸いです」
◇ ◇ ◇
ところで社名のヨックモックとはどういう意味なのでしょうか? 創業者の藤縄則一氏は、1969年の創業直前にヨーロッパの製菓業界を視察し、スウェーデンのヨックモックという町を訪ねたといいます。その際、手作りの菓子とお茶でもてなされ感動。その真心のこもった手作りのおいしさを目指し、町の名前を社名にしたそうです。
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