IT・科学
スーパーマリオを人工知能で攻略 米エンジニア、秒速クリアに挑戦
アメリカのエンジニアが人工知能を使って、「スーパーマリオ」をプレイする技術を開発。機械学習の技術を駆使して、最も早い攻略方法を見つけます。
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アメリカのエンジニアが人工知能を使って、「スーパーマリオ」をプレイする技術を開発。機械学習の技術を駆使して、最も早い攻略方法を見つけます。
アメリカでエンジニアをしているセス・ブリング(Seth Bling)さんが人工知能を使って、懐かしの人気ゲーム「スーパーマリオ」をプレイする技術を開発しました。名付けて「MarI/O(マリオ)」。機械学習の技術を駆使して、最も早くクリアできる攻略方法を、コンピューターが自分で見つけてしまいます。
ブリングさんは大学でコンピューター・サイエンスを専攻しました。中でも、機械学習(machine learning)に興味を持ち、勉強と実験をかねてMarI/Oを作ったそうです。
実験の場として選んだのが「スーパーマリオ」でした。ブリングさんは「日本のテレビゲームが大好きなんです! 中でも、スーパーマリオは一番のお気に入り」と話します。
ゲーマーでもあるブリングさんが、実験でめざしたのは最も早くゲームをクリアする「スピードラン(speedrun)」です。
最初はまったく経験がない状態からスタートするので、穴に落ちたり、敵に当たったりして、すぐにゲームオーバーになります。そうすると、次は、同じミスをしないよう学習し、プレイ時間が延びていきます。この作業を膨大な量で繰り返し、一番早くクリアできる攻略法を見つけていきます。
ユーチューブに公開している動画では、「MarI/O」が、どんどん失敗を学習してプレイが上手になっていく様子が公開されています。
「コンピューターが自動で操作する技術はあらゆる業界に影響を与えはじめています。人工知能はますます影響力を拡大していくでしょう」とブリングさんは言います。
ブリングさんは、自分の実験結果を同時中継で見られるサイト 「Super MarI/O Kart -- Thanks to Winterbunny for the modified script!」を用意。そこでは、多くの視聴者が様々なコメントを書き込みながら「スーパーマリオ」を楽しんでします。
ブリングさんは「多くのユーザーに参加してもらい、MarI/Oの神経回路網(ニューラルネットワーク)の進化をめざしたい」と話しています。
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