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佐賀、捨て身のPR策 ゲーム会社が次々オファー スクエニ、セガも
佐賀県にゲーム会社が注目しています。スクエニに続き、セガも新作ゲームでコラボ。かつて自虐ソングで話題になるなど、知名度不足に悩んだ県がなぜ?
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佐賀県にゲーム会社が注目しています。スクエニに続き、セガも新作ゲームでコラボ。かつて自虐ソングで話題になるなど、知名度不足に悩んだ県がなぜ?
佐賀県にゲーム会社が注目しています。スクエニが「ロマンシング サガ」をもとに「ロマンシング佐賀」を作れば、セガも新作ゲーム「エイリアン アイソレーション」でコラボ。かつて、あまりの田舎ぶりをはなわさんにネタにされた佐賀がなぜ?そこには、県や市が力を注ぐ捨て身のプロモーション戦略がありました。
映画の「エイリアン」にそっくりな、ぶきみな有明海の珍魚「ワラスボ」。佐賀市が観光プロモーションビデオの主役に抜擢し、未知の生物「W・R・S・B」として映画仕立てで売り出したところ、思わぬ反響が起きました。
目を付けたのがセガゲームス社。本家「エイリアン」の新作ゲーム、「エイリアン アイソレーション」が6月11日に発売されるのに合わせ、「佐賀市ならおもしろがって協力してくれそう。佐賀とセガ、似てるし」(PR担当者)とコラボを打診。「エイリアン(ワラスボ)を食べて、エイリアン(ゲーム)をゲット」というキャンペーンを6月5日に始めました。コラボCMでは「セー、ガー」という社名のコールが佐賀市職員による「サー、ガー」に。
キャンペーンは6月13日まで。東京都内の佐賀県三瀬村ふもと赤鶏(田町本店、丸の内店、八重洲店)でワラスボ料理を食べるか、「竹八 阿佐谷本店」でワラスボの加工品を買うと抽選でゲームが当たります。
ゲーム界では、スクウェア・エニックス社も人気ゲーム「サガ」シリーズで、佐賀県とコラボレーション企画をしており、この3月からは「ロマンシング佐賀2」のラッピング列車を走らせています。「佐賀とサガのダジャレで持ちかけたコラボをまじめに受けていただいたから列車にまでなった」(河津秋敏エグゼクティブプロデューサー)。
佐賀県といえば、かつて、「さがしてください。佐賀県」というコピーでキャンペーンを打ち、県出身のお笑いタレント・はなわさんに歌でいじられたこともありました。知名度が低い県として名高い佐賀ですが、感度の高いゲーム業界では「面白そうなことをしそうな佐賀」としてじわじわきている、のかもしれません。