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羽柴秀吉さん、最後まで選挙に意欲 「真摯に政治家目指していた」
65歳で死去した三上誠三さんは「羽柴誠三秀吉」などの名で、数々の選挙に立候補しました。「猪突猛進」「真摯に政治に向き合っていた」。ゆかりの人が言葉を寄せました。
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65歳で死去した三上誠三さんは「羽柴誠三秀吉」などの名で、数々の選挙に立候補しました。「猪突猛進」「真摯に政治に向き合っていた」。ゆかりの人が言葉を寄せました。
4月11日に65歳で死去した三上誠三さんは、「羽柴誠三秀吉」などの名で、国政選挙や東京都知事選などに立候補し、いずれも落選したことで知られました。最後まで選挙への意欲をなくさなかったという三上さん。「猪突猛進の人」「真摯に政治家を目指していた」。ゆかりの人の言葉からは、政治と真剣に向き合っていた三上さんの姿が浮かび上がります。
三上誠三さんは、「羽柴誠三秀吉」などの名で、衆院選や参院選、東京、大阪知事選などに立候補し、いずれも落選しました。2002年の長野知事選では、当選した田中康夫氏82万2897票に対し、9061票でした。2007年の夕張市長選では次点になったこともありました。
三上さんが社長を務めた産廃処理会社(青森県五所川原市)の取締役で、次男の大和さんは、何度も選挙に出た父親について「猪突猛進の人だった。小さい頃、貧しかったことが、こうしたハングリー精神につながった面があるかもしれません」と振り返りました。
泡沫と呼ばれる選挙の候補者たちを追ったドキュメンタリー映画「立候補」の藤岡利充監督は2012年6月、三上さんのインタビューを撮影しました。映画は、「おふざけ」と見られていた人たちの意外な一面に迫ることで、政治参加の大事な手段である立候補の本質を描き、高く評価されました。
2013年末、三上さんは電話口で藤岡監督に「体調が良くなったら、また選挙に出たい」と話していたそうです。藤岡監督は「求められる場所で、人の役に立ちたいと話していたのが印象的。目立ちたがり屋のイメージがあったが、真摯に政治家を目指していた」と話しています。