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バカッター防ぐ「合言葉」 完成度が高すぎて拡散中 大学生発案
アイスケースに寝そべる、線路内に立ち入る…。若者の悪ふざけツイートが、「バカッター」として定期的に話題になっていますよね。SNSを使う時に思い出したい「SNSの合言葉」を、学生たちが考え出しました。大学から押しつけられるルールじゃない、使う側からのメッセージが「わかりやすい」と評判です。
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アイスケースに寝そべる、線路内に立ち入る…。若者の悪ふざけツイートが、「バカッター」として定期的に話題になっていますよね。SNSを使う時に思い出したい「SNSの合言葉」を、学生たちが考え出しました。大学から押しつけられるルールじゃない、使う側からのメッセージが「わかりやすい」と評判です。
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「友だちは、フリー素材じゃ ありません」
「その個性の出し方、間違っていませんか」
ツイッターなどのSNS上で、不用意な画像を載せて炎上する若者が定期的に話題になっています。そんな中、明治学院大の学生らがSNSを使うときに頭に置いておきたい「5つの合言葉」をひねり出しました。
明治学院大学の学生が考えた適切にSNSと付き合うためのルール。わかりやすいし、よくできてるね。これ。 / SNSのための5つの合言葉
http://t.co/VbekFTjr8D #NewsPicks
— 津田大介 (@tsuda) 2015, 2月 15
フェイスブックのシェアは5千超え。ツイッターでは、「小学校の教材にすべき」「分かりやすいなぁ。プリントして息子の部屋にでも貼っておこうかな」などと評判に。津田大介さんも「わかりやすいし、よくできてるね。これ。」とつぶやくなど、学生自身による「バカッター」防止策として話題になっています。
合言葉の残りの3つは、
・デマの中継所にならないでっ!
・昨日、SNSで何を見たか、思い出せますか?
・歩きスマホは、歩く武器
それぞれに学生目線のセリフがついていて、たとえば「その個性の出し方~」には、〈みんな!オレの勇姿を見てくれ!〉。バイト先や線路内などでのふざけた写真をアップする事態をたしなめています。折しも、就職活動が本格化している時期。企業の採用担当は、学生のSNSをさかのぼってチェックしている、なんてことも言われていますし、肝に銘じたいところです。
合言葉を考え出したのは、同大の学生広報委員のメンバーら。「知らない他大学生の『飲酒運転なう』というツイートがリツイートで回ってきたりして、うわーと思っていた」という経験などもあり、大学広報誌に掲載する特集記事の企画テーマに「SNS」を選んだそうです。
9人で取り組み、まずは学内でアンケートを実施。「SNSを使っていて、嫌な気持ちなったことや、こわい経験をしたことがある」が約50%あったのに対し、「嫌な気持ちにさせてしまったと自覚したことがある」は約30%と、ギャップがあることなどがわかったといいます。
結果を踏まえ、合言葉のネタ出し。「3日後までに1人100個」など、大量の候補をそろえ、その中から絞り込んだそうです。
気をつけたのは「学生目線」。多くの大学が、「SNSを使う時のガイドライン」の類を出していますが、メンバーらは「チェックしたけど、全然頭に入ってなかった」と口をそろえます。
たとえば、大学ウェブサイトに「注意喚起」などとして掲載されている場合。「字だけ書いてあってもそもそも読まない」「ルールとして、あれもやるな、これも気をつけろと言われても反発したくなる。何ページもあったりするし」といいます。たしかに、よくわかります。あれ、読まないですよね。
「SNSについての注意なんだから、みんなが気楽にツイートしたり、いいね!を押して拡散できたりしないと意味ないよね」ということで、視覚からパッと入れ、覚えやすいキャッチフレーズを作る、という形を目指し、完成させました。