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相席居酒屋に通う女子 「必死だな」思われたくない、互いを牽制
見知らぬ客同士が相席して賑わう「相席居酒屋」で最近行列ができているそうです。合コンではなく、なぜ相席居酒屋へ?
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見知らぬ客同士が相席して賑わう「相席居酒屋」で最近行列ができているそうです。合コンではなく、なぜ相席居酒屋へ?
最近、人気が出てきているという相席居酒屋。見知らぬ客同士が相席するというコンセプトが、若者、特に女子にうけているそうです。中には行列ができる店も。合コンではなく、なぜ、相席居酒屋へ?
「婚活応援酒場」をうたうチェーン店「相席屋」では、客は男女別々のグループで来店します。相席の組み合わせは、お店側が客の年齢層などによって決めます。男性は1500円で30分飲み放題、女性は相席すると無料です。食事は男女ともに有料です。週末は2~3時間待ちの人気だそうです。
女性はなぜ、相席居酒屋に集うのか。来店は初めてという女子大生(20)は、「彼氏はほしいけど、友達に『合コンして』とは言いたくない。『必死だな』と思われるのはイヤ」と言います。一方、相席屋居酒屋は「話題だから行ってみよう、みたいなノリで来られるでしょ。本気で来てるっぽくないところがいいんです」と打ち明けます。
背景には、フェイスブックなどSNSの普及があるようです。女性たちは、男性との交際経験を知人に公開するとやっかまれ、「軽い女」などと陰口をたたかれるのでは、と気にしてしまう。そんな心理が働いた結果、ほどよい出会いが得られる相席居酒屋に足が向くようです。
1990年代、女子高生の援助交際の調査で注目された宮台真司さんは、こう分析します。
「『性的に過剰なのはイタイ』、だからそれを回避しようという感覚が付いて回るようです。『過剰になるな』と、互いに牽制(けんせい)しあっているように見えます」。
明治安田生活福祉研究所の昨年3月の調査によると、未婚者で交際相手がいる人の割合は、20代男性で22.1%。30代、40代と年齢が上がるにつれ、男女ともに交際相手がいる割合は下がっていきます。
また、50歳の時点で一度も結婚したことがない割合である「生涯未婚率」は、2010年で男性20.1%、女性10.6%で、増加傾向が続いています。
「相席屋」は、昨年3月に赤羽で1号店が開店し、今月末には計21店舗になるそうです。