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お金と仕事

力道山の等身大ゴールド像が1800万円! 1体限定で販売へ

戦後の日本を熱狂させた名プロレスラー、力道山がゴールドの立像としてよみがえる――。1体限定で価格は1800万円。次男が監修した本格派だ。

力道山が等身大のゴールド像でよみがえる
力道山が等身大のゴールド像でよみがえる

 戦後の日本を熱狂させた名プロレスラー、力道山がゴールドの立像としてよみがえる――。金ぱくを張った等身大のオブジェ「黄金の力道山」を貴金属販売店が制作し、3月18日から販売する。1体限定で価格は1800万円。次男の66歳現役レスラー、百田光雄さんが監修した本格派だ。

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日本プロレス界の父

 力道山は現在の北朝鮮出身。大相撲を引退後、プロレスに転身し、ジャイアント馬場、アントニオ猪木らを育てたことから、「日本プロレス界の父」と呼ばれる。
 戦後復興途上の1950年代、街頭テレビのプロレス中継は国民的娯楽となり、得意技の空手チョップで観衆を沸かせた。暴力団員に刺されたことから63年、39歳で死亡した。

シャープ兄弟のマイク・シャープをコーナーに追い詰め、空手チョップで攻める力道山(中央)=1956年4月26日
シャープ兄弟のマイク・シャープをコーナーに追い詰め、空手チョップで攻める力道山(中央)=1956年4月26日 出典: 朝日新聞

 近年は、柔道家・木村政彦との因縁を描いたノンフィクション「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(増田俊也さん著)や、孫の「力(ちから)」選手(33)のプロレスデビューなどで再注目された。

プロレス・格闘技を題材としたノンフィクションとしては異例の話題作となった、「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」
プロレス・格闘技を題材としたノンフィクションとしては異例の話題作となった、「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」 出典: 朝日新聞

次男が監修、背中の筋肉にこだわり

 「黄金の力道山」は、松坂屋名古屋店(名古屋市中区)で3月18日から開かれる「黄金の世界展」の目玉として、主催の貴金属販売店「SGC」が制作。力道山の次男のプロレスラー、百田光雄さん(66)が監修した。

力道山の次男、百田光雄さん。66歳にしていまだ現役=2007年6月8日
力道山の次男、百田光雄さん。66歳にしていまだ現役=2007年6月8日 出典: 朝日新聞

 企画展事務局によると、およそ半年かけて高さ約180センチのFRP製の立像を制作し、金ぱく800枚を張って仕上げた。

 力道山の墓がある池上本門寺(東京都大田区)を原型師らが訪れ、胸像のオブジェを見に行ったり、現存するさまざまな写真を見たりしながら、プロポーションの再現に努めたという。造形の場には百田さんを招き、細かい修正を繰り返した。

 特に、表情や背中の筋肉の付き方に強くこだわったという。

力道山が眠る東京・池上本門寺の墓。手前には胸像が立つ=1999年11月27日
力道山が眠る東京・池上本門寺の墓。手前には胸像が立つ=1999年11月27日 出典: 朝日新聞

 1体限定で1800万円(税別)という強気の価格だが、事務局は「世界に一つしかない逸品ですので、ファンの方には気に入ってもらえると自負しております」と出来上がりに自信をみせる。

 このほか、ミニチュア版として「K24 力道山」も制作した。高さ11センチ、重量50グラムと小ぶりだが、24金製で価格は90万円。

24金でできたミニチュア版の胸像「K24 力道山」
24金でできたミニチュア版の胸像「K24 力道山」 出典:「黄金の世界展」事務局

「激動の昭和生き抜いた」シニア世代へ

 今回、企画展の目玉商品の題材に力道山を選んだのは、2015年が“昭和90年”に当たることを記念したからだという。

 ゴールド商品の購買層は、「力道山の試合に興じた、激動の昭和期を生きてきた人たちと重なる」(事務局)。
 そこで、そんなシニア世代に向けた商品として、「自分へのご褒美や子孫への継承、先祖への感謝をこめて金製品をお買い求めになるお客さまに、楽しんでいただきたかった」という。

 実物は3月18日、松坂屋名古屋店での企画展初日にお披露目される。

街頭テレビでの力道山の試合中継に見入るファンたち。東京・新橋駅西口広場には、1万2千人が群がった=1955年7月0日
街頭テレビでの力道山の試合中継に見入るファンたち。東京・新橋駅西口広場には、1万2千人が群がった=1955年7月0日 出典: 朝日新聞

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