話題
イラク派遣の陸自隊員、帰国後20人が自殺 派遣との因果関係は不明
2004年1月から2006年7月の自衛隊のイラク派遣では、20人が帰国後に自殺しています。派遣と自殺・ストレス障害との因果関係は解明されていませんが、今もストレス障害に苦しむ隊員がいます。
話題
2004年1月から2006年7月の自衛隊のイラク派遣では、20人が帰国後に自殺しています。派遣と自殺・ストレス障害との因果関係は解明されていませんが、今もストレス障害に苦しむ隊員がいます。
自衛隊の海外での活動の幅を広げる議論が本格化しています。2004年1月から2006年7月の自衛隊のイラク派遣では、20人が帰国後に自殺しています。派遣と自殺・ストレス障害との因果関係は解明されていませんが、今もストレス障害に苦しむ隊員がいます。
新たな安全保障法制をめぐる自公の与党協議が始まりました。集団的自衛権の行使容認を決めた政府が、自衛隊の海外での活動の幅を広げる法整備の下準備で、3月末までに結論を出す方針です。
自衛隊の海外活動の拡大は、戦地派遣につながるのではという懸念がつきまといます。過去に実質的に自衛隊が「戦地派遣」されたケースとしては、2004年1月のイラク派遣があります。2006年7月の撤収まで、延べ約5500人の陸自隊員が参加しました。
一方、防衛省によるとイラク派遣に参加した陸自隊員のうち20人が帰国後に自殺。今もストレス障害に苦しむ隊員がいます。派遣と自殺・ストレス障害との因果関係は解明されていません。
新たな安全保障法制をめぐる自民、公明両党の与党協議が27日、国会内で開かれた。政府は、海外でテロに巻き込まれた邦人救出を自衛隊に担わせたり、日本から遠く離れた海上での船舶検査を認めたりする方針を提示...
■戦争のリアル〈1〉 今年は戦後70年。戦争の記憶が遠ざかる一方、国際環境の変化から平和が壊れるのではという不安が生まれている。新たな紛争やテロが姿を現した。戦争とはどんな現実か、改めて見つめたい。 ...
イラク派遣では当時の小泉政権が自衛隊の活動地域を「非戦闘地域」と規定していたため、銃撃や自爆テロを受けた場合、隊員向けの公式な対処法はありませんでした。そのため、現場の派遣部隊が独自に不測事態が起きた場合の対処マニュアルを「私文書」扱いで作成していました。
マニュアルは全84ページ。銃撃や自爆テロ、デモ・暴動など10のケース別に「行動原則」を定め、具体的な武器使用の可否について示しています。
作成に関わった幹部は「政権が『非戦闘地域は安全』と言っても、何もしないわけにいかず、隊員がわかりやすく理解できるよう作った。憲法9条が許すぎりぎりの限界を示してみせた」と振り返ります。
旧防衛庁で事務次官として派遣を仕切った守屋武昌氏は「日本の安全保障論議は憲法を改正することなく、国会で積み上げた観念論が優先され、自衛隊が内外の要請の板挟みになる。イラク派遣は、国際協力活動の幅を広げた一方、隊員に過酷な負担を背負わせた」と見ています。
ドイツ軍は、2002年1月から国際治安支援部隊(ISAF)に参加。治安維持権限がアフガンの国軍や警察に移るまでの約13年間、その役割を担いました。
その間、タリバーンや軍閥との戦闘も強いられました。派遣された隊員は最大で5500人、通算で延べ13万5千人以上。死者は事故などを含めて55人、うち戦死は35人にのぼります。
帰国した隊員の中には、元の暮らしになじめない人。離婚する人が相次ぎました。心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しむ人は数千人と推定されています。