• 大ヒットした「PCメガネ」
• スポーツメーカー手がける「PCスーツ」
• ローソンとHMVも合体

　パソコン売り場に黒タイツ？　「PCメガネ」に続いて、疲労回復グッズにランニングで着るような下着「PCスーツ」が現われました。異業種コラボで顧客開拓を狙っています。

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大ヒットした「PCメガネ」

　眼鏡ブランド「JINS」のジェイアイエヌはブルーライトをカットするPCメガネを2011年から販売しています。長時間、PCで作業する人の悩みにこたえたコンセプトと、税別3900円という求めやすい価格もあり、累計350万本以上を販売したヒット商品になりました。

　そんなPCメガネ、2012年に家電量販店のパソコン売り場で販売を始めています。マウスやプリンターのインクなど、消耗品を買いに来た人には、PCメガネへのニーズも強いとにらんでの展開でした。

「JINS」の「PCメガネ」

パソコン売り場で知名度アップ

　同じように、最近、パソコン売り場に登場したのが「PCスーツ」という疲労回復グッズです。開発したのは、スポーツメーカー・デサントです。タイツのような「PCスーツ」を下着感覚で着ることで、体に適度な圧力がかかり、それが疲労回復を早めます。2014年11月から、家電量販店大手のヨドバシカメラで販売されています。

　とはいえ、一見、PCグッズには見えない「PCスーツ」。お客がイメージしやすいように、導入した企業の事例を紹介するパネルも設置しています。お値段は1万円以上と、少し高めですが、店員への問い合わせは増えているそうです。

新たな疲労回復グッズ「PCスーツ」 出典：RY400とは？｜スキンズ（SKINS）日本公式サイト｜スポーツへの深い愛着が凝縮。着るサプリメント

外国人観光客狙った「ビックロ」

　家電量販店での異業種コラボでは、ビックカメラが、2012年9月にユニクロの服も買える「ビックロ」を新宿にオープンさせました。外国人観光客向けに、海外でも知名度のある日本の家電とユニクロを合体させた店舗でした。

　ビックカメラの暖房器具売り場にユニクロの肌着「ヒートテック」を置いたり、ユニクロの売り場でマネキンにカメラを持たせてビックカメラの家電を宣伝したり、そんな相乗効果を狙っています。

「ビックロ」の店内にはカメラを持ったマネキンなど、家電と衣料がコラボしたディスプレーが目立った＝2012年9月、東京都新宿区

ローソンとHMVも合体

　コンビニとCD店が合体した店も生まれています。「ローソンHMV表参道店」は、若者が集まるコンビニに、同じく若者向けのCDも置いています。CDを視聴できる機器も設置しています。

　CDに行く余裕のない人のニーズも想定。最新の曲を中心にタイトルを揃えて、予約や取り寄せもできるようにしています。