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お金と仕事

ロンギヌスの槍を月へ!エヴァの名シーン、1億円集めて再現しよう!

あの名シーンを月で再現しよう――。アニメ「エヴァンゲリオン」の放映から今年で20年。それを記念して、作品内の名シーンを月で再現しようというプロジェクトが30日、動き出しました。その名は、「ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト」です。

ロンギヌスの槍が月面に刺さる様子(イメージ)
ロンギヌスの槍が月面に刺さる様子(イメージ)

目次

 エヴァの名シーンを1億円集めて月で再現しよう――。テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の放送から今年で20年。節目の年を記念し、作品に出てくる名シーンを月で再現しようという壮大なプロジェクトが、ついに動き出しました。
 その名も「ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト」。30日、都内でプロジェクト発表会が開かれました。

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プロジェクトの発表会場には、エヴァンゲリオンファンという加藤夏希さんと宇宙飛行士の山崎直子さんがかけつけました=東京都渋谷区
プロジェクトの発表会場には、エヴァンゲリオンファンという加藤夏希さんと宇宙飛行士の山崎直子さんがかけつけました=東京都渋谷区

零号機の名シーンを実際に月で

ロンギヌスの槍 (C)カラー
ロンギヌスの槍 (C)カラー

 「ロンギヌスの槍」はストーリーのカギを握る、象徴的なアイテム。ヨハネ福音書から引用され、TVシリーズ以来、重要な場面で意味深なアイテムとして登場します。
 さすまたのように端が二つに割れている奇抜なデザインで、キャラクターグッズなどのモチーフに多用されています。過去には、日本刀の刀鍛冶が再現し、展覧会で人気を博しました。

「エヴァンゲリヲン新劇場版」から (C)カラー
「エヴァンゲリヲン新劇場版」から (C)カラー

 作品中では、綾波レイが操縦するエヴァンゲリオン零号機が地球から投げ、それが月の軌道に到達するシーンがあまりにも有名です。今回のプロジェクトは、この名シーンを実際に再現しようという試みです。
 とはいっても、実際に地球から投げて月に飛ばすことはさすがにできません。そこで、日本の民間の月面探査チーム「HAKUTO」が作った、無人探査ロボットをつかいます。

「ロンギヌスの槍」を搭載する予定の「HAKUTO」が開発した無人探査機=東京都渋谷区
「ロンギヌスの槍」を搭載する予定の「HAKUTO」が開発した無人探査機=東京都渋谷区

月へ運ぶロンギヌスの槍はチタン製

ミッション全体のイメージ
ミッション全体のイメージ

 「ロンギヌスの槍」を積んだロケットは、米国から月へと打ち上げられます。月面に到着したら、無人探査ロボットから槍を放出し、内蔵のカメラでその様子を撮影するそうです。実際に月へ運ぶ予定の「ロンギヌスの槍」は、チタン合金製で全長24センチです。

ランダー(月着陸船)から、ロンギヌスの槍を放出し、内蔵カメラで撮影
ランダー(月着陸船)から、ロンギヌスの槍を放出し、内蔵カメラで撮影

費用はクラウドファンディングで

出典:「ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト」特設サイト

 プロジェクトには、1億円の費用がかかるそうで、それをインターネットを通じ多くの人からお金を集める「クラウドファンディング」での調達を目指します。クラウドファンディングとしては、国内史上最高額だそうです。集まった額は、特設サイトでも随時公開されます。
 
 またプロジェクトを支援してくれた人に対しては金額に応じた「お返し」を計画しています。1万円でオリジナルTシャツ、5万円で自分の名前が月に放つロンギヌスの槍に刻まれます。

1千万円出資すると…

刀鍛冶が刀剣で再現した「ロンギヌスの槍」の実物大図面=2012年3月31日
刀鍛冶が刀剣で再現した「ロンギヌスの槍」の実物大図面=2012年3月31日 出典: 朝日新聞

 最高額の1000万円は、刀匠によって作られた「ロンギヌスの槍」がもらえます。
 募集期間は1月30日から4月5日午後11時まで。この65日間にお金が集まらない場合は、プロジェクトは不成立となり、月に飛ばすことはできません。

庵野さん「再現計画に感謝」

「エヴァンゲリヲン新劇場版」から (C)カラー
「エヴァンゲリヲン新劇場版」から (C)カラー

 槍を載せたロケットの打ち上げは、2015年末から2016年末で調整中です。
 エヴァンゲリオンシリーズの原作・総監督の庵野秀明さんは「空想、妄想の世界を描いたアニメ作品の表現が、現実の世界で本気の遊び、エンターテイメントとして再現される計画に、驚きと喜びと感慨と深い感謝を覚えます。成功を祈ります」とコメントしています。

ロンギヌスの槍が月面に刺さる様子(イメージ)
ロンギヌスの槍が月面に刺さる様子(イメージ)

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