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後藤さん妻メッセージか「最後通告受けた」「これが最後のチャンス」

イスラム国に人質になっている後藤健二さんの妻とみられる人物のメッセージが確認された。イスラム国側のメッセージを公表するよう迫られたことを明かしている。

後藤健二さんの妻とみられる人物がメッセージを寄せたイギリスのフリージャーナリストを支援する団体のサイト
後藤健二さんの妻とみられる人物がメッセージを寄せたイギリスのフリージャーナリストを支援する団体のサイト

 イスラム国で人質になっている後藤健二さんの妻とみられる人物のメッセージが、イギリスのフリージャーナリストを支援する団体のサイトで確認された。イスラム国側のメッセージを伝えなければ「陽菜さんの次は健二さんになる」と迫れたことを明かし、「夫とヨルダン人パイロットの命が救われることを祈ります」と訴えている。

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【字幕付き音声】後藤健二さんの妻のメッセージ

「メディアの注目から家族守るため、表に出ず」

【メッセージ全文】

私は、シリアで拘束されているジャーナリスト後藤健二の妻です。
彼は10月25日に私の元から離れました。私は彼の解放に向けて水面下で努力をしてきました。

私は、今まで公の場で話すことはありませんでした。
なぜなら、子どもと家族をメディアの注目から守らなければならなかったからです。
夫と私には、2人の小さな娘がいます。
下の子は健二が日本を離れたとき。生後3週間でした。長女は2歳です。
彼女たちがもう一度、お父さんに会えることを願っています。
2人が父親の存在を知りながら育ってほしいと願っています。

私の夫は正直で真面目で、シリアの現状を伝えるために行きました。
湯川陽菜さんの状態を確認するためにも行ったのかもしれません。
湯川さんの死にお悔やみを申し上げます。
彼らが大変な状況に直面していることはわかっています。
私が夫に何かあったのではないかと思ったのは、12月2日に夫を拘束していると思われるグループからメールをもらった時です。
1月20日に200億円を要求する動画が投稿され、それ以来、何通かメールが来てます。

この20時間の間に、誘拐犯たちは最後通告のようなメールを私に送ってきました。
内容は、次のようなものです。
「あたなはこのメッッセージを今すぐ伝えるべきです。そうしなければ、陽菜さんの次は健二さんになる。サジダが29日の日没までにトルコ国境にいないとパイロットをすぐ殺す」
これは、私の夫を救い出す最後のチャンスだと思っています。
夫の運命はヨルダンと日本政府にかかっています。
残された時間はわずかです。

日本政府とヨルダン政府の努力に感謝しています。
ヨルダン人と日本人の同情にも感謝しています。
私は、小さい時に家族でヨルダンに住んでいました。アンマンの学校には12歳まで通っていました。
私は、ヨルダンとヨルダンの人に深い愛情を持っています。

最後に、この3ヶ月間、家族と友達、夫の同僚がサポートしてくれたことに感謝します。
夫とヨルダン人のパイロットの命が救われることを祈ります。

【関連リンク】後藤健二さんの妻とみられる人物がメッセージを寄せた団体「RORY PECK TRUST」のサイト

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