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無人機ドローン、「空の産業革命」は離陸できるか? CESでも注目
「ドローン」と呼ばれる無人飛行機の実用化が注目されています。世界最大の家電見本市「CES2015」でもカンファレンスが企画されるなど、盛り上がりを見せています。
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「ドローン」と呼ばれる無人飛行機の実用化が注目されています。世界最大の家電見本市「CES2015」でもカンファレンスが企画されるなど、盛り上がりを見せています。
「ドローン」と呼ばれる無人飛行機の実用化が注目されています。世界最大の家電見本市「CES2015」には10社以上のメーカーが参加し、カンファレンスも企画されるなど、盛り上がりを見せています。「空の産業革命」とも言われる「ドローン」がビジネスとして離陸できるのか。アメリカでの商業利用の認可が焦点になりそうです。
CESにも参加する「ドローン」メーカーの「DJI」は、自社のサイトでクリスマスにちなんだ動画を公開しています。親子が部屋を出ると、「ドローン」がクリスマスツリーの電飾のスイッチを入れ、靴下にプレゼントまで入れてしまいます。戻った子どもは、まるでサンタが来たような演出に「アメージング」と喜ぶという仕掛けです。
「ドローン」は、2013年12月に米インターネット通販最大手のアマゾンが商品の配達をテストしていると公表しました。フェイスブックも、「空からのネットサービス」を提供しようと、米航空宇宙局(NASA)などから無人機にくわしい技術者を引き抜いています。
独ドイツポストDHLは荷物を配達する試験飛行を独西部ボンで実施。米ドミノ・ピザの英国法人は、小型無人ヘリでピザを空から届ける映像をネット上で公開しています。
無人機ビジネスの世界市場は、2023年ごろに1千億ドル(約10兆円)を超えるとの予測もあり、「空の産業革命」とも言われています。
日本では、火山災害の現場を調べる実験が進んでいます。鹿児島市の桜島であった実証実験では、火口から3・5キロ圏内にまで接近。四つの回転翼と小型カメラを使い、標高1117メートルの桜島の上空から、噴煙の上がる昭和火口付近を鮮明に捉えました。
しかし、「ドローン」の活用を巡っては、法規制が整っていないという課題もあります。安全面やプライバシー保護など法律面での整備は、アメリカでも始まったばかりです。日本でも、飛行中の事故などに対する懸念の声が出ています。
米連邦航空局(FAA)は、「ドローン」の商業利用に慎重な姿勢を見せていると言われています。「ドローン」を飛ばせるのは、もっぱら個人の愛好家です。アマゾンはFAAに対して、早急に認可をするよう求める書簡を送るなど、商業利用の実現に向けて積極的に働きかけています。アマゾンなど多くのIT企業が開発に乗り出しているアメリカでの動きは、今後の「ドローン」の活用を左右します。FAAの対応に注目が集まっています。