お金と仕事
肉まん・あんまん勢力図に変化 50年経ち、新興グループが急拡大
冬場に欠かせないアイテムが、肉まんとあんまんです。井村屋が中華まんを発売して50年。肉まんとあんまんの勢力図に変化が起きていました。
お金と仕事
冬場に欠かせないアイテムが、肉まんとあんまんです。井村屋が中華まんを発売して50年。肉まんとあんまんの勢力図に変化が起きていました。
冬場に欠かせないアイテムが、肉まんとあんまんです。井村屋が中華まんを発売して50年。肉まんとあんまんの勢力図に変化が起きていました。
2014年9月、井村屋は、中華まん発売50周年を記念して、生地や具材の食感を高めた新商品を発売しました。もっちり感の残る生地やエビペーストの隠し味など、「50年間のノウハウをすべて詰め込んだ」という自信作。スーパーなどで売られる冷凍の2個入りは350円(税抜き)で、通常より2~3割高くなっています。
井村屋が中華まんを作り始めたのは1964年です。同じ冷凍食品で夏に売れる氷菓「あずきバー」に続く、秋冬の主力商品を育てるねらいでした。発売当初は家庭の蒸し器で温めてもらう想定でしたが、なかなか浸透しませんでした。転機は1970年代に訪れました。コンビニが増え、レジの脇に置かれた蒸し器が若者らの心をつかみヒット商品になりました。
発売から50年、今では様々な中華まんが生まれています。井村屋では「バラエティーまん」と呼ばれるジャンル、その元祖とも言えるのがピザまんです。1979年、後にピザまんとなる「ピザ肉まん」が登場。肉まん・あんまん以外の世界を切り開きました。
【中華まんのアイコンをマウスやタップで動かすことができます】
肉まん・あんまん・バラエティまん、それぞれの勢力図はどうなっているのでしょうか。井村屋によると、2008年は肉まん51%・あんまん17%・バラエティまん32%でした。ところが2013年は、肉まん43%・あんまん15%・バラエティまん42%に変化しました。肉まん勢力をバラエティまん勢力が突き崩している構図です。
井村屋は「温めて食べる中華まんの世界では、あんまんより、肉まんが主流でした。ここ数年は、キャラクターをモチーフにしたり、高級食材を使った手の込んだバラエティまんが、肉まんの代わりに食べられるようになっています。一方、あんまんは勢力は小さいですが、安定したファンが多いのが特徴です」と分析しています。