お金と仕事
初任給より高い緑茶・高級車並みのオーディオ…時代を映す超高額商品
新車より高いオーディオセット、大卒平均初任給より高い緑茶…。今年、話題になった超高級商品たちは、新技術の登場による市場開拓、競合との差別化など、時代を映すワケあり商品でした。
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新車より高いオーディオセット、大卒平均初任給より高い緑茶…。今年、話題になった超高級商品たちは、新技術の登場による市場開拓、競合との差別化など、時代を映すワケあり商品でした。
新車より高いオーディオセット、大卒平均初任給より高い緑茶…。今年、話題になった超高級商品たちは、新技術の登場による市場開拓、競合との差別化など、時代を映すワケあり商品でした。
洋食器メーカーのノリタケカンパニーリミテドは、540万円の花瓶など9種類の高級陶磁器を発売しました。最高級の陶磁器シリーズと銘打ち、5~20個の限定の受注生産です。税込み価格は約130万~540万円で、直営店や百貨店などで受け付けます。
超高級品を通して「国産の技術」をアピールする。そんな狙いから、このシリーズは生まれました。
パナソニックは、高級音響機器ブランド「テクニクス」を国内で復活させると発表しました。新たに出すオーディオ機器セットは超高級版が511万4千円(税抜き)、高級版が45万4千円(同)。
高音質な「ハイレゾリューション音源」が普及しつつあり、対応機器を投入して耳の肥えた音楽ファンにアピールしていく狙いです。
ワインボトルに入った高級茶を製造販売しているロイヤルブルーティージャパンは、1本(750ミリリットル)30万円(消費税別)の超高級緑茶「MASA Super premium(マサスーパープレミアム)」を販売しました。ボトルは桐(キリ)箱入りで、書道家の武田双雲氏が書いた「雅」という文字が印刷されています。
前代未聞の商品は、吉本桂子社長の「市場がない。そこにやってみる価値があると思った」という発想から生まれました。価格は、大量生産できず安く売ることは出来ないため「最初から最高峰の客を狙おう」という戦略から決まりました。
佐賀県唐津市相知町の井手重夫さんが手がける白イチゴは、メロンやパイナップルのようなトロピカルな香りが特徴。実の重さが100グラムを超える大玉の「天使の実Premium」は、銀座で2万9千円(9粒)で販売されています。
品種改良に5年を費やし、ようやく甘く大粒の白イチゴ「天使の実」にたどり着いたそうです。今では、物珍しさもあって、福岡や東京の百貨店だけでなく、シンガポールや香港にも輸出されています。
調理家電大手タイガー魔法瓶は19日、高級ブランド「グラン エックス」の立ち上げを発表しました。炊飯器の想定価格は税抜き12万円から。炊飯器に使う土鍋は土選びから始めるなど、ブランド共通のこだわりをアピールしています。
調理家電の市場は高額品と低額品が好調な一方、中価格品は落ち込んでいます。そこで埋没しないため、「包丁のように愛着ある『道具』として使ってもらいたい」(タイガー広報)という考えから、誕生しました。
トヨタ自動車の高級車レクサスの販売店「レクサス星が丘」は、高級ホテル並みの「もてなし」で話題を集めました。ガラス張り2階建ての建物のラウンジには高濃度の酸素を様々な香りとともに吸引する酸素バーがあり、駐車場の一角にはゴルフ練習場まであります。来場客の車はどこのものでも無料で洗車してくれます。これは、商談以外で顧客に何度も訪れてもらうのが狙いです。
販売台数の多さや顧客満足度の高さから「キング・オブ・レクサス」と呼ばれ、「レクサス星が丘の奇跡」(PHP研究所)という本にもなりました。