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「はやぶさ2」打ち上げ ガイドブックにない最新の種子島情報
小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが迫りました。初めて種子島を訪れたり、そのうち行こうと思ってる方向けに、ガイドブックに載らなそうな最新情報をまとめました。
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小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが迫りました。初めて種子島を訪れたり、そのうち行こうと思ってる方向けに、ガイドブックに載らなそうな最新情報をまとめました。
【追記:12月3日】 打ち上げ予定は当初の11月30日から、天候不順のため12月1日に変更され、さらに再変更で3日になりました。
宇宙航空研究開発機構と三菱重工業は30日、小惑星探査機「はやぶさ2」を載せたH2Aロケット26号機の打ち上げを予定していた12月1日から延期し、3日午後1時22分4秒にすると発表した。
小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが30日に迫り、6年50億キロの旅立ちに全国が沸いています。取材で22日まで種子島(鹿児島県)を訪れた記者が、島内の最新事情や見学のポイントをまとめてみました。
最初に。南の島とはいえ、まもまく12月。夜はそれなりに冷え込みます。調整できるよう重ね着で。11月21日前後に島を訪れた記者の場合、日中はTシャツの上に長袖Tシャツを着た程度でも大丈夫でしたが、夜になるとその上にシェルジャケットを羽織ったくらいでは肌寒さを感じました。特に車中やテントで夜を明かす方は十分に気をつけてください。
種子島宇宙センターにある宇宙科学技術館。ミュージアムショップには「はやぶさ2グッズ」が並んでいます。
こんなものも。すでに「はやぶさ2」のミニチュアも入っていて、記者は幸運にも1発でゲットできました。
ここで要注意事項!!! 通常は月曜休館ですが、はやぶさ2打ち上げが日曜のため、日曜休館・月曜臨時開館に変更されています。
宇宙科学技術館発着で、宇宙センターの施設を巡る無料見学ツアーも行われています(要予約)。打ち上げられなかったH2ロケット7号機などが間近に見られます。先代「はやぶさ」の旅路を追体験し操作できる「はやぶさシミュレーター」も新たに導入されました。無料ですので、ぜひお試しください。
立ち入り禁止区域ギリギリにある恵美之江展望公園。5月に新設されたばかりで古いガイドブックや地図などには載っていませんので、ここで詳しく紹介します。
県道75号から平山郵便局そばのT字路を平山小学校方面に曲がり、しばらく行くと公園への登り口があります。交通規制があり、この先は前日の29日午後7時から当日30日の午前9時半まで通行止め。最新情報は町宇宙開発推進協力会のフェイスブックでご確認ください。
狭い未舗装路で、徒歩の見学客でも混み合うため事故にはくれぐれもご注意を! 仮設トイレは準備されています。
もちろん南種子町や中種子町にもコンビニやドラッグストアなどちょっとした買い物ができるお店はあります。食事処もあれこれありますが、午後2時ごろから夕方までは準備中になるお店も多いので営業時間に注意を。
こちらはアニメ映画「秒速5センチメートル」で登場した「アイショップ 石堂大平店」。店内には訪れたファンが記念の言葉を書き込むノートも。映画のなかでは太陽系外を目指す架空の探査機「ELISH」が打ち上げられていました。
記者が土産によく買って帰るのは「種子島スペースサイダー」と「衛星りんかけ」。サイダーは種子島産の天日塩と砂糖を使用。「りんかけ」はピーナツに黒糖がかけられたもの。製菓業界の言葉でなにかをコーティングすることを「りんをかける」ということからついた名だそうです。ちなみに、漫画「リングにかけろ」とは関係ありません。
茎永地区の県道75号沿いには安納いもの無人販売所も。役場近くには新たに観光物産館がオープンしました。
(無人販売所の場所を、当初「平山地区」と誤っておりました。申し訳ございません)
今回ならではのお土産は芋焼酎「HAYABUSA Ⅱ」。国際宇宙ステーションに滞在した「宇宙酵母」「宇宙こうじ」が使われています。数量限定なのでお早めに。
種子島の方に聞くと、意外にも「鹿児島(本土)から見た打ち上げがこれまで一番感動した」と語る方が複数いました。記者も鹿児島勤務のころ、時間が許せば市内や指宿などから宇宙に向かうロケットを見送りました。遠くの空で昼は飛行機雲のような白煙、夜は光跡を曳きながら飛ぶロケットも風情があるのですが、知らずに見逃している本土の観光客さんも多数。タイミング良く九州南部に寄られる方は、ぜひ空を見上げてください。打ち上げ予定時刻は午後1時24分48秒。朝日新聞デジタルでライブ中継もあります。