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フィギュア村主章枝が引退 「アーティスト」こだわり一時代
村主章枝選手が引退を表明しました。高度なジャンプの技術の競うフィギュアの世界で、芸術性を前面に出した演技で一時代を築きました。
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村主章枝選手が引退を表明しました。高度なジャンプの技術の競うフィギュアの世界で、芸術性を前面に出した演技で一時代を築きました。
村主章枝選手が引退を表明しました。高度なジャンプの技術の競うフィギュアの世界で、芸術性を前面に出した演技で一時代を築きました。
「ミシェル(クワン)と戦うのでなく、アーティストとしての自分の世界をどう示せるか」。2003年3月のフィギュアスケートの世界選手権最終日で、村主選手は、アーティストとしての演技を目指し、銅メダルを獲得しました。「白鳥の湖」の舞いを演じきり、ジャンプも成功させました。2大会連続の表彰台は、日本女子では89、90年大会で1、2位となった伊藤みどりさん以来2人目の快挙でした。
「お客さんと一緒にいい瞬間を過ごすことが出来た」。2006年2月のトリノ冬季五輪では、情熱的なフラメンコを演じました。五輪のために、バレエの先生につき、表現力を磨いてきました。音の取り方、手の使い方。フラメンコダンサーのビデオを繰り返し見て、体にしみこました。荒川静香さんが金メダルを獲得したこの大会、村主選手は4位に終わりました。
「世の中にたくさん音楽があるのに、どうしてボーカル入りの曲がいけないのでしょう」。2006年11月のフィギュア・スケートカナダでは、規定で使えないボーカル入りの曲をあえて選びました。声を歌詞ではなく、楽器のように採り入れての挑戦でした。表現にこだわる村主選手ならではのチャレンジでした。幻想的なリズムと旋律に乗り、「シンデレラ」を演じました。
2006年2月、フィギュア女子で解禁されたパンツスタイルの衣装をいち早く取り入れたのも村主選手でした。「何年もスケート界にいて変化を求める声もある。それに応えたい」。現役にこだわり、マネジメント会社にも新入社員として入社した村主選手。フィギュア界のパイオニアだった彼女らしいエピソードです。