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美大生を落とす50の言葉 「キャンバス張り、手伝おうか?」
美大生のあるあるをまとめた「美大生を落とす50の言葉」。美大で使われる業界用語を口説き文句に仕立てたツイッターアカウントです。冊子にもなり、静かなブームを呼んでいます。
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美大生のあるあるをまとめた「美大生を落とす50の言葉」。美大で使われる業界用語を口説き文句に仕立てたツイッターアカウントです。冊子にもなり、静かなブームを呼んでいます。
美大生のあるあるをまとめた「美大生を落とす50の言葉」。美大で使われる業界用語を口説き文句に仕立てたツイッターアカウントです。ガイドブックも生まれ、静かなブームを呼んでいます。
一人で張れないキャンバスでも、君と一緒なら貼れるんだ。
— 美大生を落とす50の言葉 (@bidaisei50_bot) 2014, 11月 5
「美大生を落とす50の言葉」は2011年にスタートしました。その実態は、ツイッターであらかじめ登録した言葉を自動で投稿するbotです。デッサンに使う石膏像をパロディ化したもの、作品制作の時に着るつなぎを題材にしたもの、美大生なら思わずうなずいてしまうネタがちりばめられています。
俺の釉薬を君に溶かして欲しいんだ。
— 美大生を落とす50の言葉 (@bidaisei50_bot) 2014, 11月 5
男目線の言葉ですが、作ったのは女子です。渋谷優里さん(24)が多摩美術大学の2年生の時に始めました。絵本作りのサークルに入っていた渋谷さんが、ノートの端っこにメモ書きした言葉を、他のメンバーが面白がり広がっていきました。中心メンバーは全員女子です。男子が女子を口説くシチュエーションの方が面白い言葉が次々生まれたため、この設定になったそうです。今は、渋谷さんとイラストを担当している金泉麻海さんの2人が中心になって活動を続けています。
君に鍛造されて俺は漢になる。
— 美大生を落とす50の言葉 (@bidaisei50_bot) 2014, 11月 4
【お知らせ】美大生を落とす50の言葉の解説本を今週末8日9日のデザフェスvol.40で販売します。
bot上の台詞についてイラストと解説をつけました。詳細は画像にて! pic.twitter.com/UIMsEPw6CA
— 美大生を落とす50の言葉 (@bidaisei50_bot) 2014, 11月 5
俺の上半身、マルスに似てるらしい。
— 美大生を落とす50の言葉 (@bidaisei50_bot) 2014, 9月 14
「俺の上半身、マルスに似ているらしい」。これは石膏像の一つです。デッサンのモチーフに使われます。好みの石膏像トークで盛り上がるのは「美大女子なら一度は通る道」なのだそうです。
俺がバーミリオンやらカドミウムイエローやらコバルトバイオレッド買ってやるよ!
— 美大生を落とす50の言葉 (@bidaisei50_bot) 2014, 9月 1
「俺がバーミリオンやらカドミウムイエローやらコバルトバイオレッド買ってやるよ!」。これは、この3色が他の色よりも2~5倍以上、高価なことをネタにした言葉です。油絵の具だと安くても20mlで3000円くらいするそうです。太っ腹な言葉といえます。
「美大生を落とす50の言葉」は、単なるネタではありません。渋谷さんは、美大生と、美大に縁のない人との間に、「50の言葉」を面白がることで新たな関係が生まれることを目指しているそうです。本来なら存在しなかったかもしれないつながりが生まれる過程を、一つのアートとしてとらえられないか。そんな思いも込められているのです。
俺の釉薬を君に溶かして欲しいんだ。
— 美大生を落とす50の言葉/E-271 (@bidaisei50_bot) 2014, 11月 5
渋谷さんは、11月8日、9日に東京ビッグサイトであったデザインフェスタでガイドブックを販売しました。「知ってる知ってる!」「知らないけど面白そう…」など上々の評判で、ブースのまわりは常に人だかりができていました。渋谷さんは「『落とす言葉』シリーズは医大生、音大生でもできますが、残念ならが私は美大のことしかわかりません。誰か、ぜひ作って欲しいです」と話していました。