グルメ
納豆嫌いの和歌山に、納豆集落があった 先祖代々ひっそり受け継ぐ
納豆の消費が全国でもダントツに低い和歌山に、納豆作りを続ける集落がありました。意外な納得文化圏を見つけたのは、地元の専修学校の生徒たちでした。
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納豆の消費が全国でもダントツに低い和歌山に、納豆作りを続ける集落がありました。意外な納得文化圏を見つけたのは、地元の専修学校の生徒たちでした。
納豆の消費が全国でもダントツに低い和歌山に、納豆作りを続ける集落がありました。意外な納豆文化圏を見つけたのは、地元の専修学校の生徒たちでした。
和歌山は県庁所在地を中心に調べた総務省の調査で2番目に納豆の消費(支出額)が少ないなど、納豆嫌いの地域として有名です。近代まで納豆は伝来していなかったと言われてきました。食卓に上がると「納豆はよう食べやん。テーブルに載っていても『下ろして』と言う」ほどの土地柄です。
ちなみに納豆のお供ランキング1位はネギ!
和歌山で納豆の消費が少ないのはなぜか。和歌山は、しょうゆやみそなど、大豆の加工品の生産が盛んな地域。その際に納豆菌が混ざらないようにするため、納豆を遠ざける人が多く、納豆を食べる習慣がなかったという説もあります。
そんな和歌山に納豆集落がありました。和歌山市から車で1時間ほどの所にある紀伊山地北部の紀美野町では、先祖代々、納豆づくりが受け継がれてきたのです。突き止めたのは「りら創造芸術高等専修学校」の生徒たち。約100軒を1年かけて調べました。すると、今まで納豆文化がなかったとされていた紀美野町に、納豆集落があることがわかったのです。
なぜ一部の集落だけで受け継がれていたのか。紀美野町の納豆集落の納豆は、京都市右京区の京北地区に伝わる納豆に近いそうです。京都から和歌山に伝わった納豆文化が、婚姻によって家から家に伝承された一方、それ以外には広がらなかったと分析しています。
調査をしたりら創造芸術高等専修学校の生徒たちは、アンチ納豆の和歌山に存在した納豆集落を地域興しにできなかとも考えています。「今後は特産品にするなど地域ブランドとしてPRする方法を考えたい」と話しています。