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デング熱、70年ぶり国内感染 「世界で最も危険な生物」が媒介
70年ぶりに国内感染が確認されたデング熱。日本ではあまり馴染みがありませんが、蚊を介した感染症です。蚊は、ビル・ゲイツも「世界で最も危険な生物」と警告しています。特に海外渡航される方は決してあなどらず十分ご用心を。
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70年ぶりに国内感染が確認されたデング熱。日本ではあまり馴染みがありませんが、蚊を介した感染症です。蚊は、ビル・ゲイツも「世界で最も危険な生物」と警告しています。特に海外渡航される方は決してあなどらず十分ご用心を。
デング熱って、ご存じでしょうか。
熱帯や亜熱帯の全域で流行しているウイルス性の感染症で、東南アジア、南アジア、中南米で感染の報告が多く、世界保健機構(WHO)は全世界で年間5千万~1億件の感染例があると推計しています。
国内でも海外に旅行して帰国した人の感染例が多い年では200件以上報告されていますが、厚生労働省が27日、約70年ぶりに国内での感染が確認されたと発表しました。
感染後、人によっては、2週間ほどの潜伏期間後に発熱し、頭痛、関節痛、腹痛などが続きます。通常1週間ほどで回復し、適切な対症療法が取られれば致死率は1%以下とされているものの、重症の「デング出血熱」の場合は死に至ることもあるそうです。
国立感染症研究所のホームページによると、実際にフィリピンでは2012年、約18万人の患者が報告されて872人が死亡、カンボジアでも4万人超の患者にうち183人が死亡したと報告されています。
なんだ蚊か……と軽く見る方には、今年4月にネット上でも話題になった、蚊の危険性を訴えたインフォグラフをご紹介します。
上記のインフォグラフを発表したのは、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏です。
今年4月、蚊の危険性を警告する記事と共にこのインフォグラフをブログに掲載しました。
記事は、「地球上でも最も危険な生物は、サメ?ヘビ?それとも人間?……」という文章で始まり、「もし毎年、どれぐらいの人を殺しているかで判断すると、それらのどれでもない。最も危険なのは蚊だ」と警告しています。
毎年72万5千人が蚊によって(そのほとんどが蚊が媒介するマラリアによって)、死に至っているということを訴えています。
まだピンと来ない方は、合わせて掲載されている下記動画をご覧ください。
一方で、デング熱などを媒介する蚊のうちネッタイシマカは、国内で生息が確認されていませんでしたが、最近は国際便で入ってきたのか、成田空港で見つかっています。
今後、東南アジアなど感染が流行している地域にご旅行される方は、たかが蚊とあなどらずに十分にご用心ください。
デング熱に関するQ&Aについて紹介しています。