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黒子のバスケ事件 被告が同性愛告白、韓国男性アイドルへの愛を絶叫

人気漫画「黒子のバスケ」のお菓子に農薬を注入し、製造元やコンビニ大手に送りつけた事件。被告の男の法廷での発言をまとめました。

人気漫画「黒子のバスケ」
人気漫画「黒子のバスケ」 出典: 朝日新聞

目次

 人気漫画「黒子のバスケ」のお菓子に農薬を注入し、脅迫文を貼り付けて製造元やコンビニ大手に送りつけた連続脅迫事件。
威力業務妨害の罪に問われた元派遣社員の渡辺博史被告(36)は、3月13日の初公判以来、法廷でとにかくよくしゃべったといいます。
 発言をまとめました。

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8月21日に東京地裁であった判決で前田巌裁判長は、渡辺被告に懲役4年6カ月(求刑・同)を言い渡しました。

 人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる連続脅迫事件で、威力業務妨害の罪に問われた元派遣社員、渡辺博史被告(36)の判決が21日、東京地裁であった。前田巌裁判長は、渡辺被告に懲役4年6カ月(求刑・同)を言い

送検される渡辺博史容疑者=2013年12月17日、東京都千代田区、内田光撮影
送検される渡辺博史容疑者=2013年12月17日、東京都千代田区、内田光撮影 出典: 朝日新聞

 そもそも「黒子のバスケ事件」とは? 

 2012年10月以降、書店やコンビニに、単行本や関連商品の撤去を求める脅迫状が約400通届き、商品を撤去する店も。
コミックマーケット(コミケ)では、黒子のバスケ関連の同人誌の展示即売が中止にもなり、世間を騒がせました。

「出所したら自殺する」

 渡辺被告は法廷でこんな風に語りました。

被告「反省はしない。金銭では責任が取れない」「出所したら自殺します。こんなくそみたいな人生やってられない。とっとと死なせろっ」
朝日新聞デジタル
出典:imasia
 被告「黒子のバスケの作者は、自分にはない、何もかもを持っていた。自分は、子どものころからいじめられ、努力すらできなかった負け組。全てを持っている作者に、恨みをぶつけるしかないと思った」

 弁護人「どこにコンプレックスを感じたのか」

 被告「自分は目指すことも否定された上智大に通っていた」
朝日新聞デジタル
出典:imasia

「私は同性愛者」

被告「きっかけは高3の春。所属していたバスケ部の後輩が、3人とも上智に行きたいと話していた。私は同性愛者。『ああ、上智に行けば、こんなにかわいい後輩たちと出会えるんだ』と思い、目指そうと思った」
朝日新聞デジタル

 ですが進学はかなわず、被告は逆恨みするようになります。
 「黒子のバスケ」を標的にした理由は、次のように説明しました。

出典: 朝日新聞
 被告「私はバスケのユニホームに異常なフェティシズムを感じていた。中3のころから同人誌が好きになり、黒子のバスケはボーイズラブ系の同人誌の題材としてもよく使われていた。同人誌の世界で、二次創作の元になるのは神になること。その作者に、一時でも勝ちたかった」
朝日新聞デジタル
出典:imasia
 検察官「色々と思うようにならない人生を送っている人はいる。あなた以上につらい思いをしている人もいる。そういう人、すべてが罪を犯しているわけではない」

 被告「最後は運だった。黒子のバスケの作者は、私のコンプレックスのつぼをすべて突いた、何もかもを持っているスーパーマン。一時的にでもいいから、勝ちたかった」
朝日新聞デジタル
最後に、「自分の思いをシャウトさせていただきます」といい、韓国人男性アイドルの名前を呼び、「サランヘヨー(韓国語で『愛している』)」と絶叫した。
朝日新聞デジタル
 この時、被告が叫んだのが、韓国の男性アイドルグループ「EXO」に所属するベクヒョン(ベッキョン)の名前でした。 (ベクヒョンの日本語公式ページはこちら



裁判の判決は、8月21日に言い渡されます。

「黒子のバスケ」とは?

原作「黒子のバスケ」(原作者:藤巻忠俊)は、2008年より『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始され、現在も好評連載中。コミックス発行部数は1~25巻で累計2,500万部を突破。
2012年4月~9月でテレビアニメ第1期、2013年10月~2014年3月でテレビアニメ第2期が放送され、ファンディスクを含む第1期BD&DVDは累計30万本以上の大ヒットを記録。

<あらすじ>
帝光中学バスケ部で全中3連覇を果たした「キセキの世代」。
その幻の“6人目(シックスマン)”黒子テツヤと、アメリカ帰りの火神大我が誠凛高校バスケ部で出会い、仲間たちとぶつかりあいながらも、努力を重ねて栄冠を目指す物語。
@press:バンダイ
出典: 朝日新聞

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