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ヤンキーが改造したバイク→美術館に展示され話題に

 「ヤンキー」の愛用品をアートとして見直すとどうなるか。広島県福山市の「鞆の津ミュージアム」で21日まで開催中の企画展「ヤンキー人類学」では、強烈な自己顕示欲が生んだ表現の突き抜けっぷりを体感できる。

実用性は度外視!
実用性は度外視! 出典: 朝日新聞デジタル

目次

強烈な自己顕示欲、実用性は度外視

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 社会のはみ出し者として扱われることが多い「ヤンキー」の愛用品をアートとして見直すとどうなるか。広島県福山市の「鞆(とも)の津ミュージアム」で21日まで開催中の企画展「ヤンキー人類学」では、強烈な自己顕示欲が生んだ表現の突き抜けっぷりを体感できる。
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展示室中央に陣取る「作品」。福岡県のヤンキーが実際に改造して乗っていたもの。ピンクや水色などの色使いが華やか=鞆の津ミュージアム
展示室中央に陣取る「作品」。福岡県のヤンキーが実際に改造して乗っていたもの。ピンクや水色などの色使いが華やか=鞆の津ミュージアム 出典:朝日新聞デジタル
 ヤンキーが成人式の際に着る衣装は北九州市の業者が扱う商品で、金色や赤などを大胆に使い、とにかく派手。きらびやかにデコレーションされたトラック(デコトラ)や自転車(デコチャリ)など展示総数は約500点に上る。
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北九州市のレンタル衣装店が扱っている成人式の衣装
北九州市のレンタル衣装店が扱っている成人式の衣装 出典:朝日新聞デジタル
北九州市の男性が作った「デコチャリ」。自転車が派手に装飾されている
北九州市の男性が作った「デコチャリ」。自転車が派手に装飾されている 出典:朝日新聞デジタル
デコチャリの作者、丸尾龍一さん
デコチャリの作者、丸尾龍一さん 出典: 朝日新聞、村瀬信也撮影
デコレーションされたトラック
デコレーションされたトラック 出典:朝日新聞デジタル
北海道のYOSAKOIソーランの団体「夢想漣えさし」の衣装
北海道のYOSAKOIソーランの団体「夢想漣えさし」の衣装
ストリートファッション誌「メンズナックル」の写真も展示
ストリートファッション誌「メンズナックル」の写真も展示 出典: 朝日新聞、村瀬信也撮影

「正規の教育を受けた人とは感覚が違う。自由だ」

 ミュージアムはこれまで美術の専門教育を受けていない人たちにスポットを当て、障害者や死刑囚などの作品展を開いてきた。アートディレクターの櫛野展正(くしののぶまさ)さん(38)は「身近なマイノリティーであるヤンキーの作品をアートとして扱う展示はこれまでになかったのでは」。テーマに合う品を雑誌などで探し、所有者と交渉を重ねて集めた。
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 櫛野さんは、ヤンキーアートの特徴の一つに「過剰性」を挙げる。やり過ぎとも思えるほど奇抜な色や形を好むからだ。「造形も配色も、正規の教育を受けた人とは感覚が違う。『どう見られるか』を気に留めない、表現の自由さがある」
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最近なにかと話題の「ヤンキー論」「マイルドヤンキー論」

消費を支える新しい保守層  『ヤンキー経済』 原田曜平〈著〉
消費を支える新しい保守層  『ヤンキー経済』 原田曜平〈著〉 出典:朝日新聞デジタル

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