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大掃除「まさかの事故」に注意 踏み台事故多発、危険潜むポイントは
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年末の大掃除で、久しぶりに踏み台や足場台を使う人も多いのではないでしょうか。独立行政法人の製品評価技術基盤機構(NITE)が踏み台や足場台の事故に気をつけるよう注意を呼びかけています。
「大掃除で〝踏み〟外したら、新年の一歩も危うい!」
X(旧Twitter)で踏み台や足場台の危険な使用法に警鐘を鳴らしたのは、製品評価技術基盤機構のNITEです。
踏み台と足場台は脚立の一種です。踏み台は、手が届かない場所で高さを少し補うための小型の台で、窓ふきや棚の上の物を取るときに使われます。足場台は、天板が広く安定性が高い台で、洗車や塗装作業でよく使われています。
窓ふきや洗車、高い場所の掃除には踏み台や足場台が欠かせません。
NITEによると、踏み台や足場を使った作業中にバランスを崩して転倒・転落する事故が多発しています。
NITEは、普段使わない人も大掃除で台を使って作業する人が増えるこの季節に未然に事故を防ごうと、踏み台・足場台メーカーのアルインコ株式会社と連携して注意を呼びかけています。
事故の中でも、掃除に熱中するあまり、身を乗り出してバランスを崩すケースが目立つといいます。2021年には埼玉県の男性が踏み台に乗って作業中にバランスを崩し、転倒。重傷を負いました。平地と比べると不安定な場所での作業になるため、細心の注意が必要です。
また、誤った使用方法による事故も目立ちます。踏み台や足場台を上り下りするときは、基本的には体の全面を台に向けることが推奨されています。しかし、台を背にして上り下りして事故につながった事例があります。2016年に大阪府で男性がけがをしたケースでは、踏み台に背を向けた状態で下りようとした際に、バランスを崩して台ごと転倒しました。
台の留め金具をロックせずに使用するのも非常に危険です。2024年に東京都で男性が軽傷を負った事故では、足場台の留め金具をロックしていなかったため、作業中に台の脚が内側に折りたたまれてしまったそうです。
事故を防ぐためには何に気をつけたらいいのでしょうか
NITEがチェックポイントとしてあげるのは次の4点です。
・無理な体勢で使わない
掃除に集中していると、自分でも気付かないうちに台の上で無理な体勢になっていることがあります。台の上でつま先立ちになったり、身を乗り出したりするのは危険です。
掃除したい場所に手が届きにくい場合、身を乗り出すのではなく、台の位置を動かしてください。台の高さが足りない場合、無理に台の上で背伸びをするのではなく、より高い台に変えるか、はしごを使ってください。
・台を背にして上り下りしない
踏み台を上り下りするときは、体の前面を昇降面に向けてください。台を背にして上り下りすると、バランスが崩れやすくなり危険です。台を背にして下りると、台自体も不安定になります。
・足元を滑りにくくする
足元に気をつけることも必要です。
屋内で踏み台を使うときは、ナイロン製の靴下やスリッパなどのすべりやすいものは避け、素足か滑り止め付き靴下を履いてください。屋外の場合も、スリッパやげたではなく滑りにくい靴を履きましょう。
・留め金具をロックし、安定した地面に設置する
留め金具のロックが不十分な状態で使用すると、台の上にいるときに勝手に脚が折りたたまれてしまうことがあり危険です。
台は安定した水平な地面に置いてください。傾斜のある場所、土が柔らかい場所、雨上がりのぬかるんだ場所などの不安定なところでは使わないでください。
NITEは「大掃除の前に踏み台・足場台の正しい使い方を確認し、安全に作業を終え、気持ちよく新年を踏み出しましょう」と呼びかけています。
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