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夏の子どもの外遊び、猛暑で制限…77%の親が「子の運動不足」不安

外遊びが好きな子どもは96.2%

猛暑で外遊びが難しい…(画像はイメージです)
猛暑で外遊びが難しい…(画像はイメージです) 出典: Getty Images

目次

全国各地で最高気温が30度を超える、暑い日が続いています。こんなとき、悩ましいのが子どもの遊び場です。

体を動かして思いっきり遊んでほしいものの、公園の遊具はやけどの恐れがあるほど熱くなっていたり、そもそも炎天下では熱中症の危険があったり、安心して遊べません。

6月に行われた調査では、半数を超える親が、子どもの遊ばせ方に最も悩む季節を「夏」と答えています。調査からは、酷暑のなか、子どもが外で遊べないストレスなどを不安に感じる親の思いが見えてきました。

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外遊びが好きな子どもは多いけれど

キリンホールディングス(東京都中野区)が今年6月、幼稚園・保育園に通う3~6歳の子どもがいる親500組に「夏の子どもの外遊び」について調査し、公表しました。

調査によると、96.2%が「子どもは外遊びが好き」と回答。「子どもの外遊びの頻度が少ないと思う季節」については、49.6%が「夏」と答え、冬の約1.5倍でした。

昨年の外遊びの時間を季節別で尋ねたところ、1回あたりの時間が「1時間未満」と回答した割合は「夏」が最も多く54.8%。最も少なかったのは「春」で、32.0%でした。

昨夏、93.4%の親が気温や暑さを理由に子どもの外遊びをやめたことがあったといいます。

親自身は、51.4%が子ども時代に外遊びをとめられたことは「全くない」と回答。今の子どもは「夏の外遊びが制限されている」と感じている親は91.2%でした。

キリンホールディングス株式会社提供
キリンホールディングス株式会社提供

10年前より「猛暑化」、外遊びに制限

2021年からは、熱中症への警戒を呼びかける「熱中症警戒アラート」の運用が全国で始まりました。熱中症警戒アラートは、気温や湿度などから算出する「暑さ指数」が33以上になると環境省と気象庁から発表されます。

日本スポーツ協会が策定した「熱中症予防運動指針」では、暑さに弱い人は「暑さ指数」が28以上で「運動を軽減または中止」、31以上で「子どもは運動を中止すべき」としています。

キリンホールディングスが環境省のデータを元に分析したところ、2010~2014年に比べ、2020~2024年では「暑さ指数」28以上となる日が1.4倍に増えていたそうです。

キリンホールディングスの調査では、「日本の夏が近年猛暑化していることが夏の子どもの外遊びの制限に影響していると考えられる」としています。

キリンホールディングス株式会社提供
キリンホールディングス株式会社提供

「子どもにとってストレス」

調査で親が夏の外遊びをやめさせる基準を尋ねたところ、最も多かったのは「自分の体感で暑いと感じる日」で61.7%。次いで、「熱中症警戒アラートが発出した日」(51.4%)、「天気予報などで猛暑日と言われた日」(51.2%)となりました。

外遊びが制限されることは、68.2%の親が「子どもにとってストレスだと思う」と回答。「子どもがかわいそうだと思う」が61.0%、「子どもの体力づくりに悪影響だと思う」が59.6%でした。

子どもの熱中症への懸念も強く、92.2%の親が「不安」と回答。また、77.2%が「運動不足が不安」、73.8%が「室内遊びばかりになりがちで不安」と答えていました。

キリンホールディングスの担当者は、「猛暑ではどうしても外遊びが制限されてしまいますが、体力面だけではなくストレス緩和も子どもの健康のために大切な要素となります」。

暑さが厳しい日には、室内で可能な限り体を動かせるように、子どもが好きな音楽に合わせて運動するといった工夫が大切だそうです。

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