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飲みかけのペットボトルが爆発!? 夏場に気をつけたいまさかの事故

飲みかけのペットボトル
飲みかけのペットボトル 出典: 朝日新聞社

目次

飲みかけのペットボトルを置きっぱなしにしていたら、〝爆発〟してケガをした――。そんな事例があったとして、東京都が注意を呼びかけています。60度にもなる夏場の車内では、より注意が必要だといいます。東京都の実験を紹介します。

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飲みかけのペットボトルを放置すると

ことしも酷暑が続きますが、この時期に、放置した飲みかけのペットボトルが破裂するといった事故が起きているそうです。

東京都によると、飲みかけの状態で放置していたペットボトルを開けようとしたら爆発して手指をケガしたという事故や、車内に置いていたペットボトルが爆発して天井部分が破損した事故が実際にあったといいます。

いったん口をつけたペットボトルの飲料を飲み残して、ふたをしたまま長期間放置するとどうなるのでしょうか。

環境によっては細菌などの微生物が増殖してガスが発生し、ペットボトルの内圧が上昇。ペットボトルが爆発したり、開栓したときにふたが飛んだりする危険性があるといいます。

東京都が行った実験で、容器が変形・転倒し、中身が漏れ出した炭酸飲料
東京都が行った実験で、容器が変形・転倒し、中身が漏れ出した炭酸飲料 出典:東京都

特に夏の炎天下の車内は危険で、未開栓でも爆発のリスクがあります。

東京都は、夏の車内環境(60度)を再現し、ペットボトルを放置した場合にどうなるか実験しました。

10種類の商品を未開栓の状態で放置したところ、いずれも7~8時間程度でおおむね60度に達したといいます。特に炭酸飲料ではすべての容器が変形し、そのうち2商品が転倒したそうです。

こうした結果から東京都は、特に炭酸飲料の場合は容器が破裂したり、開栓時にキャップが飛んだりする危険が高まるので、炎天下の車内に放置しないよう呼びかけています。

車内を再現した東京都の実験動画の一場面。手前のペットボトルが倒れ、中身が漏れ出している
車内を再現した東京都の実験動画の一場面。手前のペットボトルが倒れ、中身が漏れ出している 出典:東京都

容器破裂でケガも

東京都が2021年に行ったインターネット調査(都内在住の20歳以上の男女1000人が対象)によると、飲みかけのペットボトルの爆発を経験したか、爆発までは至らなかったが膨張させた経験があると回答した人の割合は、全体の約12.7%に上りました。

そうした経験があると回答した人のうち、7.1%は容器の破裂によるケガを経験したことがあり、12.6%はふたが飛んだことでケガをしたことがあるといいます。

内圧が上昇して膨張したキャップ(右)
内圧が上昇して膨張したキャップ(右) 出典:東京都

具体的には、以下のような事例がありました。

・購入したまま車内に置き忘れていた果実飲料が破裂し、車の天井部分が破損した

・ゴミ収集日に中にジュースが残っているペットボトルのラベルをはがしていたら爆発してペットボトルのジュースが顔に飛び散った

・飲み残しの清涼飲料水を捨てようと思いふたを開けたら爆発音がしてキャップが飛んで指に当たり腫れた

破裂などが起こった時期は夏(6~8月)が圧倒的に多く、全体の85.8%を占めました。

また、発生した場所は、車内が最も多く47.2%、室内(自室、会社など)が35.4%で続きました。

事故を防ぐポイントは

事故を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。

・一度開けたペットボトル飲料は、早めに飲みきる
・飲み残したときは、冷蔵庫で保管する
・夏の車内に置きっぱなしにしない
・捨てる場合でも長期間放置しない

東京都はこのような対策を呼びかけています。

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