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家事は根性論でどうにかできる!? 4人に1人「苦労してこそ価値」
手仕事がいいと考えられる家事は…
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手仕事がいいと考えられる家事は…
家事は苦労してこそ価値があるーー。大手電機メーカーの調査で、およそ4人に1人がそう答えました。「家事は手仕事でした方が家族のためだ」と考える人も約40%いました。担当者は「家電に置き換えることができる家事もあると、世の中で語っていくことがスタート」と話しています。
大手電機メーカーパナソニック(東京都港区)が、週1回以上家事をする全国の男女15~69歳の1200人に「家事観と効率化に関する意識調査」をし、結果を発表しました。
調査は昨年11月に実施。調査によると、家事が「嫌い」と答えたのは12.1%で、「どちらかと言えば嫌い」と答えたのは44.3%でした。
「自分でできる家事は家電や新しいサービスなどに頼らずなるべく自分でしたいか」という質問に対しては、全体の61.1%が「自分でしたい」と回答。家事が嫌いと答えた人でも、54.9%が「自分でしたい」と答えました。
「家事は手仕事でこなした方が家族のためだと思いますか」という質問には、40.3%が「家族のため」と回答。男女別では、男性が45.2%だったのに対し、女性は35.3%でした。世代別では、60代が最も多く50.0%。20代が42.5%、50代が42.0%と続きました。
「家事は苦労してこそ価値があると思いますか」という質問に対しては、26.1%が「価値がある」と回答。家事が嫌いと答えた人は16.6%でしたが、家事が好きな人は38.4%が「苦労してこそ価値がある」と答えました。
男女別では、男性が31.0%だったのに対し、女性は21.2%でした。世代別では、10代が最も多く41.0%。20代が30.0%、30代が26.5%と続きました。
「自分の手でやった方がいい」「苦労してこそ価値がある」という〝家事根性論〟で語られがちな家事を尋ねると、「食事の用意」が最も多く27.8%でした。続いて「トイレの掃除」23.8%、「浴室の掃除」20.2%となりました。
一方、嫌いな家事を聞いたランキングでは、1位が「トイレの掃除」(39.7%)、2位が「浴室の掃除」(38.8%)、3位が「食後の食器洗い」(28.6%)でした。
パナソニックの担当者は、「家事は手仕事でやった方がいいという価値観は、家庭環境などから脈々とつむがれてきたと思います。お話を聞く定性調査でも、『思い込み』があって、話しているうちにそれが表層化することがありました」と話します。
「手仕事を否定しているのではありませんが、家電に置き換えられる家事もあると世の中で語っていくことがスタートだと思います」と話しています。
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