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日本一食べにくいお菓子が「レモンの滝」で… ずっと見ていたい動画

製造元である三星の担当者を取材しました

「よいとまけレモン」の製造工程
「よいとまけレモン」の製造工程 出典: 三星のXから

目次

 1953年発売の北海道銘菓「よいとまけ」。そんなお菓子が「レモンの滝」をくぐる動画がSNS上で注目を集めています。製造元である三星(北海道苫小牧市)の担当者を取材しました。

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「よいとまけ」とは


 ふんわりと焼き上げたロールカステラの内側だけでなく、外側にまでハスカップジャムを塗り込んである「よいとまけ」。

 食材としてクセが強かったハスカップをより美味しく楽しんでもらうために考案されたお菓子で、発売当時から変わっていないそうです。

 商品名は、近くにあった製紙工場の労働者たちが「よいーとまけ」と声をあげ、原木の丸太を引き上げていたことに由来。

 今でこそ銘菓と呼ばれていますが、発売当時は「手がベタベタになって食べにくい」と苦情が殺到したそうです。

 その際、初代社長の小林正俊さんはこう説明したといいます。

 「多少指が汚れたって舐めてしまえばいいんです。この町を思いながら、もう一度食べてください。お願いします」

 「このロールケーキは丸太ん棒、みんなが汗水たらして持ち上げていた丸太です。そう、この苫小牧の象徴なんです。そしてこのお菓子の名前はよいとまけ。つらい労働をしながらこの町を支えてくれている彼らを応援するお菓子なのです」

内側だけでなく外側にまでハスカップジャムを塗り込んである「よいとまけ」
内側だけでなく外側にまでハスカップジャムを塗り込んである「よいとまけ」 出典: 三星提供

動画タイトルは「レモンの滝」


 あるテレビ番組のインタビューで「日本一食べにくいお菓子。でもうまい!」と評価されたのを機に、「日本一食べにくいお菓子」として売り出しているよいとまけ。

 先日、その製造工程を映した動画が、三星の公式X(旧ツイッター)アカウントから投稿されました。

 タイトルは「レモンの滝」。

 6月から季節限定で販売されている「よいとまけレモン」に、レモンジャムをかける工程が映っています。

 コンベアの上を流れてくるロールカステラの上から、まるで滝のようにレモンジャムが「これでもか」とかけられる様子です。

 この動画に対して、「永遠に見てられる」「浴びたい」といったコメントが寄せられ、いいねは2万6000を超えています。

「よいとまけレモン」
「よいとまけレモン」 出典: 三星提供

撮影者に聞きました


 「何も深く考えておらず恐縮なのですが、暑い日が多かったので『滝にしておきますか』くらいの感覚で撮影した動画になります」

 そう話すのは、三星でSNSを担当している竹嶋俊吾さんです。

 定点カメラのように固定して、ロールカステラが流れていく様子を見てもらえるように撮影。

 定番のハスカップではなくレモンにした理由については、「レモンの方が涼しいイメージが出るかなと思ったためです」とのこと。

 動画への反響は予想以上で、投稿へのリプライだけでなく、メールや電話でも問い合わせがあったそうです。

 「実はこの動画の反響を受けて、公式アカウント名にもある『よいとまけくん』グッズ作成の予算が下りたんです」

 若手社員たちの企画が、動画が拡散したことがきっかけで実現したというのです。

 「完全にみなさまのおかげだと思っています。本当にありがとうございます。ずうずうしくて恐縮ですが、これから制作するよいとまけくんグッズも、ぜひよろしくお願いします」

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