ネットの話題
セカキチ、ついに「ぼっち」卒業 ソルティライチ以外に2商品を追加
担当者に話を聞きました
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担当者に話を聞きました
先日、「シリーズ物感あるのにソルティライチしか見たことない」と話題になったキリンの「世界のKitchenから」(セカキチ)シリーズ。実際にソルティライチのみという時期が続いていましたが、ついに新商品が発売されました。担当者に話を聞きました。
若手女性社員のアイデアをもとに「つくり手の顔が見える『自家製』の商品」「女性の消費者心理から発想した商品」をコンセプトとして作られた「世界のKitchenから」シリーズ。
従来の商品開発が、細かく市場を分析して商品カテゴリーの「どのポジションを狙うか」を決めることから始めるのに対し、「こういうものを作りたい」「この素材を使いたい」からスタートしている点が特徴です。
世界中の家庭や市場、農園などを現地取材して、そこから持ち帰ったレシピや素材を元にコンセプトを決めてキッチンで試作。
そこから大量生産に合う原料やレシピ考え、ラインに落とし込むという手法をとってきました。
2007年に最初の商品となる「ピール漬けハチミツレモン」を発売。
その後も「ディアボロ・ジンジャー」や「とろとろ桃のフルーニュ」などを販売してきました。
中でも大ヒットとなったのが2011年7月に発売された「ソルティライチ」。
東日本大震災の直後で、節電による暑さ対策が取りざたされる中、それまでの「ものづくり」を打ち出したアピールから「おいしく熱中症対策」に切り替えたところ人気に。現在は定番商品となっています。
そんな世界のKitchenからシリーズですが、2021年9月発売の「小さなごちそうコーンポタージュ」が終売となってからは、ラインナップはソルティライチのみに。
SNS上で「シリーズ物感あるのにソルティライチしか見たことない」と話題になりました。
今年9月、ついに新商品が加わってラインナップを拡充。
まず12日に「小さなごちそうコーンポタージュ」が復活。
26日にはセブン-イレブン限定で「にぎやかベリーズ」を発売しました。
「にぎやかベリーズ」はスウェーデンの家庭で作られる「サフト(濃縮シロップ)」をヒントにした商品。
リンゴとオレンジに3種のベリー(ストロベリー、クランベリー、ラズベリー)を煮込んでつくった「特製サフトシロップ」を使用し、果実のおいしさが重なる味わいを楽しめます。
「にぎやかベリーズは当初の予定を上回る販売状況で、一部の地域を除きすでに弊社からの出荷は終了しています。店頭からもまもなくなくなってしまう予定です。ご迷惑をおかけしてしまうことを深くお詫び申し上げます」
そう話すのは、キリンビバレッジのマーケティング部ブランド担当・髙瀬友紀さんです。
「にぎやかベリーズ」の開発にあたっては、担当者がスウェーデンを2回訪問。
現地の家庭を取材してサフトについて学び、商品コンセプトを決定したそうです。
新商品が発売されたことで、今度は「ソルティライチ以外もあるんだ」「腰抜け呼ばわりしたことを謝る」とSNS上で話題に。
再び注目を集めたことについては「発売を楽しみにしていただいていて大変うれしいです」と話していました。
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