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モスバーガーの看板、昔は赤だったよね? 緑に統一した理由を聞いた

変更の経緯について取材しました

かつてのモスバーガーの看板
かつてのモスバーガーの看板 出典: モスフードサービス提供

目次

 昨年3月で創業50周年を迎えた「モスバーガー」。先月末にツイッターに投稿された昔の店舗写真を見ると、いずれも看板の色は赤や黄色が使われていましたが、今では緑色に統一されています。変更の経緯について取材しました。

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現在の看板は緑を基調としたものに統一されています
現在の看板は緑を基調としたものに統一されています 出典: モスフードサービス提供

MOSの意味は


 証券会社に勤めていた創業者・櫻田慧氏が「どうせ仕事をするのなら、感謝される仕事がしたい」と起業したモスフードサービス。

 東京都板橋区にあった2.8坪の八百屋倉庫を改装し、一号店をオープンさせたのが1972年でした。

 モスバーガーのMOSはそれぞれ「Mountain(山)」「Ocean(海)」「Sun(太陽)」の頭文字。

 「山のように気高く堂々と」「海のように深く広い心で」「太陽のように燃え尽きることのない情熱を持って」という意味が込められているそうです。

モスバーガー
モスバーガー 出典: モスフードサービス提供

過去の店舗画像を投稿


 そんなモスバーガーの公式ツイッターアカウントが5月31日、こんなつぶやきを投稿しました。

 「色んな昔のモス、置いときますね」

 添付された4枚の画像はいずれも過去の店舗画像で、うち3枚には赤い背景に黄色い文字で「MOS BURGER」と書かれた看板が写っています。

 この投稿に対して「懐かしい」「モスバーガーは赤い方がしっくり来ますね」といったコメントが寄せられ、いいねは6000を超えています。

広報担当者に聞きました


 「店舗の看板の色については緑に統一されており、現在赤は使われておりません」

 そう話すのは、モスフードサービスの広報担当者です。

 転換のきっかけとなったのは、2004年の「緑モス」の登場。

 レストランとファストフードの双方の利点を活かした「ファストカジュアル」を打ち出した新業態でした。

 緑モス限定バーガーを販売したり、禁煙もしくは完全分煙の設備を整えたり。

 「レストラン並みの高品質な商品をゆったりと落ち着いた快適な空間で、丁寧なサービスで提供する仕組み」として、既存店の転換を進めました。

現在販売中の限定商品「エビグラスソースの海老カツバーガー」(左)、「エビマヨソースの海老カツバーガー」(右)
現在販売中の限定商品「エビグラスソースの海老カツバーガー」(左)、「エビマヨソースの海老カツバーガー」(右) 出典: モスフードサービス提供

緑モスに統一したわけではなく


 すべての店舗を緑モスに転換して看板が緑になったのかと思いきや、そういうわけではないそうです。

 「緑モスは、高品質なお店を目指すものでしたが、一部のお客様にはハードルが高いという印象になったようで、『モスは特別な時に行くお店』と言われることもありました」

 このままでは「もっと愛されるお店になりたい」という方向と違ってしまうということで、専用商品や店舗の広さなどのいくつかの条件を撤廃。

 その上で、自然を愛する気持ちや安全・安心・環境のコンセプトから、看板の色を緑へと変更していったとのこと。

 色合いについても、当初の落ち着いた深めの緑色から、より視認性のよい明るい緑に変更したといいます。

かつてのモスバーガーの看板
かつてのモスバーガーの看板 出典: モスフードサービス提供

コーポレートロゴは赤のまま


 ちなみに、2015年3月ごろまでに赤モスの看板はなくなりましたが、モスフードサービスのコーポレートロゴとしては現在も赤いMを使用しているそうです。

 ツイートが話題になったことについて「内容は一つ一つ読ませていただきました。皆さんが昔のエピソードと一緒に写真を懐かしがってくれて、皆の思い出の中にモスバーガーがあることがとても嬉しかったです」と広報担当者。

 「今後は100年企業に向けて取り組んでまいります。『Mountain、Ocean、Sun(自然を愛して、人を愛して)』という創業者がモスの名前に込めた想いを受け継ぎ、『お店をもっと近くに・もっと愛されるお店に』をテーマとして、地域に根差したお店づくりを進めてまいります」

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